「どのピックを使っても同じでしょ?」もしあなたがそう思っているなら、今すぐその考えを捨てたほうがいいかもしれません。ギターを始めて数ヶ月、思うようにコードが鳴らなかった私が、ジムダンロップ(Jim Dunlop)のピックに出会って劇的に演奏が変わった経験があるからです。
ギターの音を変える最短ルートは、高価なエフェクターを買うことではなく、指先の数センチ、つまり「ピック」を見直すこと。今回は、世界中のギタリストが愛してやまないダンロップ製ピックの世界を、私の実体験を交えて深掘りします。
なぜダンロップのピックは「正解」と言われるのか?
楽器店に行けば、カメのマークや怪しげなワニのマークが描かれたピックが山ほど並んでいます。それがダンロップ(Dunlop)です。
私が長年愛用して感じる最大のメリットは、その「圧倒的な種類の多さ」と「品質の安定感」です。同じTortex(トーテックス)でも、0.1mm単位の厚さの違いが指先にダイレクトに伝わり、自分の演奏スタイルに合わせて「これだ!」という一枚が必ず見つかる安心感があります。
迷ったらここから!素材別・徹底レビュー
ダンロップの魅力は素材の多様性にあります。代表的なラインナップを、私の主観たっぷりな使用感と共に解説します。
1. 王道中の王道「Tortex(トーテックス)」
あのカメのマークでおなじみですね。表面が少しザラついていて、手汗をかきやすいライブ中でも滑りにくいのが特徴です。
- 音色: 非常にバランスが良く、キラキラした高音から力強い低音まで素直に出ます。
- 体験談: 結局ここに戻ってきてしまう実家のような安心感があります。特にTortex Standard 0.73mm(イエロー)は、ストロークもソロもこなせる万能選手です。
2. 進化系素材「Ultex(ウルテックス)」
人間の爪に近い質感と言われる素材です。
- 音色: とにかく音がクリアで速い!弦を弾いた瞬間の立ち上がりが鋭いです。
- 体験談: Ultex Sharpを初めて使った時、アコギの輪郭がクッキリして驚きました。音がこもりがちなギターを使っている人には特におすすめです。
3. 速弾きの聖典「Jazz III(ジャズスリー)」
通常のピックより一回り小さい、赤い「JAZZ」の文字が刻まれたモデルです。
- 操作性: 先端が鋭利で、最小限の動きでピッキングできます。
- 体験談: Jazz III Redに慣れると、もう大きなピックには戻れません。テクニカルなソロを弾きたいなら、一度は通るべき登竜門です。
厚さ(ゲージ)選びで失敗しないためのコツ
「厚さ選び」は、音色以上に「弾き心地」に直結します。
- 0.50mm〜0.73mm(薄め): ピックがしなるため、アコースティックギターでのジャカジャカとしたストロークに最適。繊細なタッチが出しやすいです。
- 0.88mm〜1.14mm(中間〜厚め): エレキギターのバッキングからリードまで対応。私が一番愛用しているTortex 0.88mm(グリーン)はこの層で、程よいしなりとアタック感が共存しています。
- 1.35mm以上(極厚): ジャズやメタルなど、一音一音に重みを乗せたい時や、高速ピッキングを求める方に。
【実録】自分に合う一枚を見つける最短ルート
私が初心者の方にいつも勧めているのは、**「あえてバラバラの厚さと素材を5枚買うこと」**です。
- Tortex Standard 0.73mm(基準を知る)
- Ultex Standard 1.0mm(素材の違いを知る)
- Nylon Standard 0.60mm(柔らかさを知る)
- Jazz III Black Stiffo(形状の違いを知る)
- Gator Grip 0.96mm(グリップ感を知る)
これらを交互に弾き比べると、自分の指が「あ、これ弾きやすい」と勝手に反応する瞬間があります。その直感を信じてください。
結論:ダンロップはあなたの「声」を変える
ピックは消耗品ですが、たった1枚のダンロップ ピックが、あなたのギターの鳴りを劇的に変え、練習のモチベーションを爆上げしてくれるかもしれません。
まずは1枚、直感でカメの色を選んでみてください。そこからあなたの新しいギタライフが始まります。


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