「やっぱりダンロップに戻ってきてしまうんだよね」
練習場で隣り合わせたベテランゴルファーが、最新のゼクシオ 13 ドライバーを手にそう呟いたのが印象的でした。日本のゴルフシーンを語る上で、ダンロップの存在を避けて通ることはできません。
私自身、これまで数多くのクラブを試打し、バッグの中身を入れ替えてきましたが、ダンロップのドライバーには「日本人の感性に訴えかける何か」が確実に宿っていると感じます。それは心地よい打音であったり、構えた時の安心感であったり、数値だけでは測れない「信頼」のようなものです。
今回は、そんなダンロップが誇る2大ブランド「ゼクシオ(XXIO)」と「スリクソン(SRIXON)」の歴代モデルを振り返りながら、今なお愛される名器の正体を探っていきます。
ゼクシオ(XXIO):20年以上の王座が証明する「やさしさ」の極み
ゼクシオが2000年に誕生した時の衝撃を今でも覚えています。それまでの「難しい、力が必要」というドライバーの常識を覆し、まさに「オートマチックに飛ばせる」時代の幕開けでした。
黎明期から黄金時代へ
初代からゼクシオ 3 ドライバーまでの初期モデルは、その爽快な打球音で市場を席巻しました。そして2012年、今でも中古市場で「神モデル」と崇められるゼクシオ セブン ドライバーが登場します。このモデルは、ヘッドの重さを利用してスイングスピードを上げるという発想が完成されており、今手に取っても驚くほどの振り抜きやすさがあります。
進化し続けるテクノロジー
近年では、単にヘッドを大きくするだけでなく「空力」に注目が集まっています。ゼクシオ 12 ドライバーや最新のゼクシオ 13 ドライバーに搭載された「アクティブウィング」は、ダウンスイング時のヘッドのブレを抑える翼。実際に打ってみると、芯を外したと思った瞬間に「あれ、意外と真っ直ぐ行っているな」という助けを何度も実感します。
スリクソン(SRIXON):世界の頂点を支える「攻め」の進化
一方で、アスリート志向のゴルファーに選ばれ続けてきたのがスリクソンです。かつては「ハードヒッター以外お断り」といった硬派なイメージがありましたが、その流れは劇的に変わりました。
「Zシリーズ」から世界基準の「ZX」へ
スリクソン Z545 ドライバーが登場した頃から、スリクソンは「やさしさと強さの融合」を高い次元で実現し始めました。そして決定打となったのが、松山英樹選手のマスターズ制覇を支えたスリクソン ZX5 ドライバーシリーズです。
このシリーズを初めてコースで試した時、その初速の速さに驚愕しました。たわみの進化「リバウンドフレーム」によって、ミスヒットしてもボールが死なず、前へ前へと推進力を維持してくれるのです。最新のスリクソン ZXi ドライバーではその初速性能がさらに研ぎ澄まされ、もはや「プロ専用」という言葉は過去のものになったと感じます。
今、あえて中古で狙うなら?私のおすすめ名器3選
新品が最良なのは間違いありませんが、ダンロップのドライバーは中古市場でも輝きを失いません。賢い選択肢として、以下の3本は特筆すべきでしょう。
- ゼクシオ セブン ドライバー「やさしさ」の基準を作った一本。シニア層だけでなく、ゴルフを始めたばかりのビギナーにこそ、この「捕まりの良さ」を体感してほしいです。
- スリクソン ZX5 MK2 ドライバー前作の完成度をさらに高めた名器。カーボンクラウンを使わずにこれほどの低重心と反発を実現したのは、まさにダンロップの金属加工技術の意地を感じます。
- ゼクシオ エックス ドライバー「ゼクシオは使いたいけれど、あの独特の高音が少し恥ずかしい」と感じる中級者に最適。引き締まった打音と、程よい操作性は絶妙な塩梅です。
選び方のヒント:あなたの「打音」と「ミス」に向き合う
ダンロップのドライバー選びで迷ったら、まずは自分の「ミスの傾向」を思い出してください。
- 右へのミス(スライス)が止まらない方: 迷わずゼクシオ 13 ドライバーを。ヘッドが自然と帰ってきてくれる感覚は、魔法のようです。
- 左へのミスを消して叩きに行きたい方: スリクソン ZX7 ドライバーや最新のZXiシリーズが、その期待に応えてくれます。
歴代のモデルを振り返ると、ダンロップが一貫して追求しているのは「ゴルファーのストレスを減らすこと」だと分かります。歴史を彩る名器たちの中に、あなたのゴルフライフを変える運命の一本が必ず眠っているはずです。
次は、あなたのスイングに合わせた最適なシャフト選びについてお話ししましょうか。


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