かつてソフトテニス界で一世を風靡したダンロップの「ダイアクラスター」シリーズ。その正統な進化系として登場したダンロップ ギャラクシード(DUNLOP GALAXEED)を覚えているでしょうか。発売から時間は経過しましたが、中古市場やリサイクルショップで見かけるたびに、あの独特な「パチンッ」という弾きと、吸い付くようなホールド感を懐かしむプレイヤーは少なくありません。
私自身、長年ソフトテニスに携わってきましたが、ギャラクシード 300Vを初めてコートで振った時の衝撃は今でも鮮明です。「前衛専用」を謳うにふさわしい、ボレーの際の面安定性と、ネット際での圧倒的な取り回しの良さ。当時、ヨネックスやミズノのラケットが主流だった中で、ダンロップのラケットを選ぶことは、玄人好みの「こだわり」を感じさせる選択でした。
ギャラクシードが愛された理由とそのスペック
GALAXEEDシリーズの最大の魅力は、フレームの剛性と柔軟性の絶妙なバランスにあります。特に上級者向けの「100」シリーズと、幅広い層に支持された「300」シリーズの展開は、多くのプレイヤーにマッチしました。
- GALAXEED 100V/100S: 競技志向の強いモデルで、自分のスイングパワーをそのままボールに伝えるダイレクトな打球感が特徴です。
- GALAXEED 300V/300S: 扱いやすさを重視しつつ、ダンロップ特有の食いつきを体感できるベストセラーモデル。
実際にコートで使用してみると、ソフトテニスラケットの中でも、特にボレーの「弾き」の鋭さに驚かされます。現行の軽量ラケットに比べると、フレームに適度な重厚感があり、相手の強打に負けない安心感がありました。
現代のラケットへの進化:ギャラクシードからジェットプロへ
今、ギャラクシードの感覚を求めている方に注目してほしいのが、実質的な後継機であるダンロップ ジェットプロ(JETPRO)シリーズです。ギャラクシードで培われた「喰いつき」のDNAは、最新のカーボン技術と融合し、さらなるスピードを生み出しています。
もしあなたが今、中古のギャラクシードを探しているなら、一度最新のJETPRO 400VやJETPRO 400Sを試打してみることをおすすめします。昔懐かしいあの「しなり」を残しつつ、現代の高速化したテニスに対応できる復元力の速さが追加されています。
今あえて「ギャラクシード」を選ぶ際の注意点
もちろん、あの当時の打球感が忘れられず、あえて中古のダンロップ ギャラクシードを手に入れるのも一つの楽しみです。ただし、古いラケットには「フレームのへたり」という問題がつきまといます。見た目が綺麗でも、内部のカーボン繊維が劣化していると、本来の弾きは得られません。
もし手に入れたなら、ガットは現代のGOSEN ガムゾーンのような食いつき重視のモデルを、少し低めのテンション(25〜27ポンド程度)で張ってみてください。当時の打球感が、現代のテクノロジーでより鮮やかに蘇るはずです。
ダンロップというブランドがこだわり抜いた「打球感の質」。それは数字上のスペックだけでは語れない、プレイヤーの感性に訴えかけるものでした。時代が変わっても、良いラケットの条件は変わりません。ギャラクシードが教えてくれた「ボールを操る楽しさ」を、ぜひ今のコートでも体感してみてください。


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