ゴルフショップの試打コーナーで、あるいは中古ショップの棚で、今なお異彩を放つ青いヘッド。それがダンロップ ゼクシオ10です。発売から年月が経ち、現在は最新の13代目まで進化を遂げていますが、ベテランゴルファーから「結局、10(テン)が一番バランスが良かった」という声を耳にすることも少なくありません。
私自身、多くのクラブを握ってきましたが、ゼクシオ10を改めてコースで振り抜いた際、その完成度の高さに思わず笑みがこぼれました。今回は、なぜこのクラブが「中古市場の王様」であり続けるのか、その実力を徹底的に掘り下げます。
芯を食う感触が病みつきになる「True-Focus Impact」の魔法
ゼクシオ10を語る上で外せないのが、当時のキャッチコピーでもあった「芯食い体験」です。実際に打ってみると、驚くほど打点がバラつきません。
これは単にヘッドが優しいだけでなく、専用設計されたシャフトMP1000がスイング中の身体のブレを抑制してくれる感覚があります。力が入りすぎてカット軌道になりがちなアマチュア特有のミスを、クラブ側がそっと修正して、強引に「芯」へ運んでくれるようなお節介なほどの優しさ。この「オートマチック感」こそ、最新モデルにも引けを取らないゼクシオ10の真髄です。
響き渡る高音、これぞゼクシオという爽快感
最近のドライバーはカーボン化が進み、打球音が「バシッ」という大人しい音にシフトしています。しかし、ダンロップが誇るフルチタンのゼクシオ10は違います。
「キーン!」と高く澄んだ、突き抜けるような快音。朝一番のティーショットでこの音がゴルフ場に響き渡ると、それだけでその日のスコアが良くなるような錯覚すら覚えます。打感は非常に弾きが強く、ボールがフェースに吸い付いてから一気に弾き飛ばされる感触が手に残ります。
レギュラーモデルか、それともMiyazakiモデルか
中古で探す際に迷うのが、青いヘッドの「レギュラー」と、黒いヘッドの「Miyazaki Waena」モデルの存在でしょう。
- レギュラーモデル: ヘッドスピードが35〜42m/s程度で、とにかく楽に高弾道を打ちたい方向け。
- Miyazakiモデル: 少ししっかり叩きたい、左へのミスを怖がらずに振り切りたい方向け。
私が試した際、レギュラーモデルは勝手にボールが上がってくれる印象でしたが、少しパワーのある方が振るとスピン量が増えすぎる懸念もあります。自分のスイングスピードに合わせて選べる選択肢があるのも、ゼクシオ10が幅広い層に支持される理由です。
2026年、あえて「10」を選ぶコスパという正義
最新のゼクシオ13は素晴らしい性能ですが、価格もそれなりに高価です。一方でゼクシオ10は、中古市場で非常にこなれた価格になっていながら、飛距離性能において現役バリバリのポテンシャルを維持しています。
正直なところ、10ヤード以上の差が出ることは稀です。むしろ、浮いた予算でゼクシオ10 ハイブリッドやアイアンセットを揃え、バッグ全体のカラーを統一する方が、スコアアップへの近道になるかもしれません。
結論:迷っているなら一度は握るべき「約束された名器」
ダンロップ ゼクシオ10は、ゴルフというスポーツを「難しく考えすぎない」ようにさせてくれる道具です。ミスをクラブがカバーし、打てば快音が響き、結果として飛んでいる。
「最近飛距離が落ちてきた」「もっとゴルフを楽に楽しみたい」そう願うすべてのゴルファーにとって、このゼクシオ10は、中古ショップで見つけたら即確保すべき、後悔しない一本と言えるでしょう。


コメント