かつてテニスコートを席巻したダンロップの「ダイアクラスター」シリーズ。現行のCXシリーズやFXシリーズが主流となった今でも、あの独特の「吸い付くような打球感」が忘れられず、中古市場で探し続けているプレイヤーは少なくありません。
私自身、初めてダイアクラスター 3.0を手にした時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。最近のカーボンが硬く弾くラケットとは違い、ボールを一度フェイス全体で受け止めてから、狙った場所へ運ぶような感覚。この「ホールド感」こそが、多くのファンを惹きつけてやまない最大の魅力です。
時代を超えて愛される「ダイアクラスター構造」の正体
なぜ、これほどまでに根強い人気があるのでしょうか。その秘密は、フレームの4隅に配置された独自の「ダイアクラスター構造」にあります。
現代のテニスラケットは反発力を高める方向に進化していますが、ダイアクラスターは面の安定性が極めて高く、インパクト時の不快な微振動をスッと消してくれるのです。特にボレーの際、相手の強打に負けずに「面を作っておくだけで深く返る」感覚は、現行モデルにも引けを取りません。
歴代モデルの選び方:あなたに最適な一本はどれ?
ダイアクラスターは1.0から9.0まで幅広いラインナップがありますが、今から手に入れるなら以下のポイントに注目してください。
- 競技志向なら 1.0 / 2.0 / 3.0薄ラケットに近いしなりがあり、スイングスピードが速い方におすすめです。特にダイアクラスター 3.0は、パワーとコントロールのバランスが絶妙な黄金スペックの先駆けとも言える名作です。
- 楽に飛ばしたいなら 4.0 / 5.0厚ラケットのパワーを持ちつつ、打ち応えはマイルド。週末の社会人プレイヤーや、ダブルスでタッチショットを多用する方に最適です。
- 操作性重視なら 6.0〜9.0いわゆる「デカラケ」の部類ですが、スカスカした軽さはなく、しっかりとした剛性を感じます。
中古市場で手に入れる際の注意点
今、ダイアクラスターを中古で購入する場合、チェックすべきは「グロメット」の状態です。古いモデルのため、パーツの替えが効かないケースが多いです。フレーム自体の耐久性は高いですが、ストリングを張る際の負荷を考慮し、できるだけ保管状態の良い個体を選びましょう。
また、最新のポリエステルストリングを張る場合は、少しテンションを落とすのがコツです。ラケット本来の柔らかさと、現代のストリングの性能が融合し、驚くほど現代的な武器へと進化します。
結論:今こそ「食いつき」を武器にする
最新のラケットが「飛距離」を追求するなら、ダイアクラスターは「精度」と「フィーリング」を追求した名器です。あの独特の粘り強い打球感は、あなたのテニスをより一層深く、楽しいものにしてくれるはずです。
もし、ネットオークションや中古ショップで見かけたら、ぜひ一度その手に取ってみてください。きっと、今のラケットにはない「心地よい裏切り」に出会えるでしょう。
次のお手伝いとして、ダイアクラスターに最適な最新ストリングの組み合わせや、具体的なメンテナンス方法について執筆しましょうか?


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