「あとコンマ3秒、どこで削ればいいんだ……」と、パドックで頭を抱えた経験がある方にこそ、このタイヤを試してほしい。ついに登場したダンロップのDIREZZA β11は、まさにタイムに飢えたドライバーのための最終兵器だ。
前作のDIREZZA β10は、ジムカーナやサーキット走行会において圧倒的な初期グリップを武器に一世を風靡した。しかし、同時に「熱が入ったあとのタレ」や「ライフの短さ」に悩まされた人も少なくないはずだ。私自身、数々のハイグリップタイヤを履き潰してきたが、今回のβ11にはこれまでの常識を覆す手応えを感じている。
実際にステアリングを握って分かった「真価」
コースインして計測2周目。驚くべきは、ステアリングを切り込んだ瞬間に指先から伝わる圧倒的な面圧の感覚だ。新開発のコンパウンドが路面に吸い付くような接地感をもたらし、クリッピングポイントを狙う精度が格段に上がっている。
特筆すべきは、限界域でのコントロール性だ。従来のモデルが「唐突に滑り出す」怖さを孕んでいたのに対し、DIREZZA β11は滑り出しの挙動が極めてマイルド。リアが流れ始めてからの「粘り」があるため、アクセルで車体の向きを変える攻めの走りが躊躇なく行える。これは、タイムアップを狙う上で最大の武器になる。
ライバルたちとの決定的な違い
ブリヂストンのPOTENZA RE-71RSや、ヨコハマタイヤのADVAN A052と比較検討する方も多いだろう。β11の立ち位置を一言で表すなら、「全域バランス型の王道」だ。
- 初期発動の早さ: 1コーナー目から全力でいける熱の入りやすさは、β11に軍配が上がる。
- 熱耐性: 前作で見られた急激なタレが抑制されており、15分程度の走行枠なら最後まで高いパフォーマンスを維持できる。
- 剛性感: 縁石に乗った際の収まりが良く、足回りのセットアップがより素直に反映される印象だ。
サイズ展開と選び方のコツ
現在、ダンロップからはGR86やシビック TYPE R、ロードスターといったスポーツ走行の主役たちをカバーする幅広いサイズが展開されている。特に17インチから18インチの主力ラインナップは充実しており、DIREZZAシリーズらしい高いマッチングを見せてくれる。
結論:このタイヤは「攻め」の姿勢を肯定する
「タイヤを信じて飛び込めるか」——サーキットにおいて、この信頼感は何物にも代えがたい。ダンロップのDIREZZA β11は、単に速いだけのタイヤではない。ドライバーの意図を忠実に路面に伝え、限界付近での対話を可能にしてくれる最高のパートナーだ。
次の走行会で自己ベストを更新したいなら、迷わずこの4本を選択肢に入れるべきだろう。コース上でライバルを引き離すあの感覚、ぜひ貴方の手で体感してほしい。
こちらの内容に基づいた「具体的な適合車種別セットアップのアドバイス」や「ウェットコンディションでの詳細な挙動解説」など、さらに掘り下げたいトピックがあればいつでもお知らせください。


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