ランドクルーザープラドやハイラックスを手に入れた際、足元を支えているのがDUNLOP GRANDTREK AT23です。新車装着タイヤ(OEタイヤ)として有名なこのモデルですが、いざ交換時期が近づくと「次も同じタイヤでいいのか?」「もっとゴツいタイヤにした方が後悔しないか?」と、ガレージでタイヤの溝を眺めながら悩む方も多いはず。
今回は、実際にGRANDTREK AT23を履き潰し、さまざまな路面を走破してきた経験から、そのリアルな実力を紐解いていきます。
実際に履いてわかった「AT23」の正体
ダンロップ AT23を一言で表すなら、「優等生すぎるオールテレーン」です。多くの人が「オールテレーン(A/T)」と聞くと、ロードノイズがうるさく、燃費が悪化するイメージを持つかもしれません。しかし、このAT23は、驚くほど静かです。
高速道路を時速100キロで巡航していても、車内での会話を邪魔するような「ゴーッ」という不快な唸り音はほとんど聞こえません。これは、市販のカスタム向けタイヤよりも、オンロードでの快適性に振り切った設計がなされているからでしょう。
メリット:都会派SUVオーナーにはこれ以上ない選択
- ウェット路面の安心感: 雨の日の首都高やワインディングでも、路面をしっかり掴んでいる感覚がステアリングを通して伝わってきます。
- 燃費の維持: 転がり抵抗が抑えられているため、GRANDTREK AT23から別のオフロード特化タイヤに替えた途端、燃費がリッター1〜2km落ちたという話も珍しくありません。
- 疲れにくい乗り心地: 突き上げがマイルドで、長距離ドライブでも腰への負担が少ないのが魅力です。
デメリット:遊び心と泥道には限界がある
一方で、趣味性を重視するオーナーには少し物足りない部分もあります。
- 見た目の「大人しさ」: BFGoodrichのようなホワイトレターやサイドウォールのゴツさはありません。「純正感」が強く、カスタムした満足感は得にくいかもしれません。
- 本格オフロードでの限界: キャンプ場への砂利道程度なら余裕ですが、深い泥濘地(マッド)に入ると、トレッドパターンが目詰まりしやすく、空転しがちです。
AT23と最新モデル「AT5」どっちを選ぶべき?
交換のタイミングで候補に上がるのが、同じブランドの最新市販モデルGRANDTREK AT5です。
AT5は、よりオフロードらしいルックスと、オンロード性能を両立させた欲張りな設計になっています。もしあなたが「少しはワイルドに見せたいけれど、静かさも捨てたくない」というならAT5を。今の「静かで滑らかな乗り味」を1ミリも崩したくないなら、迷わずAT23をリピートすることをおすすめします。
まとめ:純正には純正の「良さ」が詰まっている
自動車メーカーが数年の歳月をかけてテストし、その車種に最適だと判断したのがDUNLOP AT23です。派手さこそありませんが、どんな天候でも、どんな長い道のりでも、ドライバーを裏切らない「黒子」のような信頼感があります。
「純正タイヤに戻すのは保守的すぎるかな?」なんて思う必要はありません。このバランスの良さこそが、長く愛車を楽しむための正解の一つなのです。
次に愛車の足元を新調する際は、ぜひGRANDTREK AT23が提供してくれる「ストレスフリーな日常」を再評価してみてください。


コメント