ギターを弾き続けて十数年、ようやく「これだ!」と思えるフレットに出会いました。それがJim Dunlop 6105です。かつては「フレットなんてどれも同じだろう」と高を括っていましたが、リフレットのタイミングでこの「ナロー・トール」を試した瞬間、指先に走った衝撃は今でも忘れられません。
なぜ「ナロー・トール」の6105が選ばれるのか
Jim Dunlopのラインナップには、ジャンボフレットの代名詞である6100や、バランス重視の6150など名作が揃っています。その中で6105が異彩を放つ理由は、その独特なサイズ感にあります。
数値で見ると、幅は約2.29mm、高さは約1.40mm。この「細くて高い」という設計が、現代のギタリストが求める繊細なコントロールと、パワフルな表現力を同時に叶えてくれるのです。
実際に6105へ交換して感じた劇的な変化
私が所有するストラトキャスターをJim Dunlop 6105に打ち替えた際、まず驚いたのが「左手の余計な力が抜ける」ことでした。
1. チョーキングの限界が広がる
フレットに高さがあるため、指の腹が指板にほとんど触れません。これにより摩擦抵抗が激減し、半音、一音半と弦を押し上げる動作が信じられないほどスムーズになります。
2. ピッチの明瞭さが格段に向上する
フレットの幅が狭い(ナロー)ということは、弦が接する頂点が鋭いことを意味します。太いフレットにありがちな「どこで鳴っているか曖昧な音」がなくなり、コードの分離感が恐ろしくクリアになりました。
3. スキャロップ指板のような安心感
指板に指が当たらない感覚は、まるで緩やかなスキャロップ加工を施したネックを握っているかのよう。軽いタッチで音が立ち上がるため、速いパッセージでも音が潰れにくくなります。
6100や6150と比較した時の「立ち位置」
よく比較対象に上がるJim Dunlop 6100(ジャンボ)は、とにかく運指が楽ですが、見た目の威圧感が強く、ヴィンテージライクなルックスを好む方には少し抵抗があるかもしれません。
一方でJim Dunlop 6150(ミディアムジャンボ)は万能ですが、高さを求める人には少し物足りなさが残ります。その点、6105は見た目がスマートでありながら、演奏性はモダン。まさに「羊の皮を被った狼」的なフレットなのです。
導入前に知っておきたい注意点
もちろん、良いことばかりではありません。フレットが高い分、初心者が力任せに弦を握り込むと、音がシャープ(音程が上がる)しやすくなります。このフレットワイヤーを使いこなすには、脱力した正確なフィンガリングが求められます。しかし、それは裏を返せば「自分のピッキングを見直す良い機会」にもなりました。
まとめ:あなたのギターを「化けさせる」選択
リフレットは決して安い買い物ではありません。しかし、Jim Dunlop 6105への交換は、ピックアップを変えるよりもダイレクトに「弾き心地」を変えてくれます。
ヴィンテージの佇まいを壊したくない、けれどチョーキングやビブラートでストレスを感じたくない。そんな欲張りな悩みを持つ方にこそ、この「ナロー・トール」の世界を体験してほしいと思います。
こちらの構成で、より具体的な施工事例やメンテナンス方法の追記も可能です。次はどのようなお手伝いをしましょうか?


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