アコースティックギターやウクレレの演奏で、低音の力強さとメロディの粒立ちを両立させるために欠かせないのがサムピックです。しかし、いざ楽器店に行くとダンロップ(Jim Dunlop)のサムピックがズラリと並んでおり、「どれも同じに見えるけれど、実際何が違うの?」と悩んだ経験はないでしょうか。
私もかつてはサイズ選びに失敗し、親指がうっ血したり、演奏中にポロリと外れたりと苦労してきました。今回は、そんな試行錯誤を経て辿り着いた、ダンロップ サムピックの選び方と使いこなしの極意を、私の実体験を交えてお届けします。
なぜ「ダンロップ」が多くのギタリストに選ばれるのか
サムピック界のスタンダードといえば、やはりダンロップです。その最大の魅力は、圧倒的な「素材のバリエーション」にあります。プラスチック製だけでなく、独自のトーテックス(Tortex)素材を採用したものなど、音色の好みに合わせて選べる幅が他のメーカーよりも圧倒的に広いのです。
ホワイト、シェル、そしてトーテックス。素材による「音」と「感触」のリアルな違い
まずは素材選びから始めましょう。私が実際に使ってみて感じた、それぞれのキャラクターを整理します。
- ホワイト(プラスチック): 最も標準的なモデルです。パキッとした硬質な音が特徴で、ラグタイムやカントリーなど、ベース音をカチッと鳴らしたいときに最適です。
- シェル(べっ甲柄): ホワイトに近い質感ですが、見た目に高級感があります。使い心地はホワイトと同様、滑らかな弦離れが魅力です。
- Tortex(トーテックス): トーテックス サムピックは、表面がわずかにザラついており、汗をかいても滑りにくいのが最大の特徴。音色はプラスチックよりも少し中低音に厚みがあり、マイルドで温かみのある響きになります。ソロギターでしっとり聴かせたいとき、私はこれを選びます。
失敗しないサイズ選び:日本人の指には「M」が王道?
ダンロップのピックは海外規格。そのため、サイズ選びには注意が必要です。
- Mサイズ: 私を含め、標準的な体格の日本人男性や女性なら、まずMサイズから試すのが正解です。指をしっかりと包み込むホールド感があり、激しいストロークでもズレる不安がありません。
- Lサイズ: 親指の第一関節がかなり太めの方、あるいは指に少し余裕を持たせて、自分でお湯などを使って成形したい方に向いています。
正直、私は最初「大は小を兼ねる」とLサイズを買いましたが、スカスカでまともに弾けませんでした。迷ったらMサイズを推奨します。
「きつい」「痛い」を解消するカスタマイズ術
「Mだと少しきつくて指が痛い、でもLだとゆるい」という絶妙な悩み。これを解消するのが、ダンロップユーザーの間ではお馴染みの「お湯調整」です。
マグカップに熱湯を入れ、ピックのリング部分を数秒浸すと、素材がわずかに柔らかくなります。そこを自分の指の太さに合わせて少し広げ、水で冷やして固定する。これだけで、世界に一つだけのシンデレラフィットするカスタムサムピックが完成します。また、先端が長すぎると感じる場合は、ヤスリで数ミリ削るだけで、アップピッキングの引っ掛かりが劇的に改善されます。
まとめ:自分に合う一枚を見つける楽しみ
ダンロップ サムピックは、一枚数百円という安価な道具ですが、その一枚が演奏の質を劇的に変えてくれます。
まずは定番のホワイト Mサイズで基本の形を覚え、次にトーテックスで音色の変化を楽しんでみてください。指先の一部になったかのような一体感を感じられたとき、あなたのギターの音はもっと自由に、もっと力強く響き始めるはずです。
この記事の内容を参考に、実際に異なる素材をいくつか購入して弾き比べをしてみたいというご要望はありますか?


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