ゴルフのスコアメイクにおいて、フェアウェイウッドよりもミスに強く、ロングアイアンよりも球が上がってくれるユーティリティは、今やキャディバッグに欠かせない相棒です。特に日本が誇るトップメーカー、ダンロップの製品は、その完成度の高さから「迷ったらダンロップ」と言われるほど絶大な信頼を誇ります。
しかし、店頭で「ゼクシオ(XXIO)」と「スリクソン(SRIXON)」を前にして、どちらが今の自分に最適なのか、頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、数多くのクラブを試打し、現場でアマチュアゴルファーの悩みを聞いてきた経験から、ダンロップのユーティリティ選びの正解を徹底解説します。
「魔法の杖」か「攻めの武器」か。2大ブランドの決定的な違い
ダンロップのユーティリティを理解するには、まず「ゼクシオ」と「スリクソン」が歩んできた道を知る必要があります。
**ゼクシオ**は、まさに「オートマチックなやさしさ」の代名詞です。実際に構えてみると、ヘッドに安心感のあるボリュームがあり、重心が深く設定されていることがわかります。私がコースで試した際も、多少打点がバラついてもクラブが勝手に球を拾い上げ、高い弾道でグリーンを捉えてくれました。「頑張らなくても、クラブが仕事をしてくれる」感覚は、ゼクシオならではの特権です。
一方で、**スリクソン**は「操作性と直進性の融合」を目指したアスリートモデル。最新のスリクソン ZX Mk II ハイブリッドを打ってみて驚いたのは、そのシャープな振り抜きです。アイアンの流れを汲んだ形状は、ラフからの抜けが抜群に良く、自分の意思でドローやフェードを打ち分けたい中上級者の感性に鋭く応えてくれます。
【最新版】今、手に入れるべき注目モデル
1. ゼクシオ 13 ハイブリッド
「芯を広げる」という発想で開発された「BiFLEX FACE」を搭載。実際に打ってみると、フェースのどこに当たっても打感の柔らかさが損なわれず、飛距離ロスが最小限に抑えられているのを実感します。特に、力みがちなミドルホールの第2打で、この「許容範囲の広さ」は精神的な大きな助けになるはずです。
2. ゼクシオ エックス ハイブリッド
「ゼクシオのやさしさは欲しいけれど、あの独特な高い打音や軽すぎる重量は苦手」というわがままなニーズに応えるのがこのモデル。少し重量感のあるカーボンシャフトや、精悍なブラックのヘッドデザインは、スイングスピードが速いゴルファーでも左へのミスを恐れずに振り抜けます。
3. スリクソン ZX Mk II ハイブリッド
松山英樹プロをはじめ、多くのツアープロが愛用するこのモデル。特筆すべきはスピン性能の安定感です。一般的にユーティリティはスピンが入りすぎて飛ばなかったり、逆にドロップして止まらなかったりすることがありますが、ZX Mk IIは強弾道でありながら、グリーン上でピタリと止まる球が打てます。
失敗しない選び方の基準:番手の「階段」を作る
ユーティリティを選ぶ際に最も重要なのは、アイアンとの「飛距離の差」を明確にすることです。
例えば、5番アイアンが苦手でバッグから抜く場合、代わりに入れるのは23度〜25度程度のユーティリティ(H5など)が目安になります。ここで注意したいのが、ロフト角だけでなく「長さ」と「重量」です。
私がフィッティングでよく目にする失敗は、アイアンが重いスチールシャフトなのに、ユーティリティだけ極端に軽いカーボンシャフトを選んでしまうケースです。これではスイングのリズムが崩れてしまいます。スチール派ならN.S.PRO 950GH neoのような軽量スチール、または重めのカーボンシャフトを装着したモデルを選ぶのが、スコアをまとめる近道です。
まとめ:あなたのゴルフを劇的に変える一本
ダンロップのユーティリティは、どのモデルを選んでもハズレがありません。しかし、「もっと楽にゴルフがしたい」ならゼクシオ、「自在に弾道を操り、ピンをデッドに狙いたい」ならスリクソンという明確な境界線があります。
中古市場でも人気の高いゼクシオ 12やスリクソン ZXなども含め、まずは自分の現在の持ち球や悩みを整理してみてください。最適な一本に出会えた時、これまで苦労していた長い距離が、一番の「得意距離」に変わるはずです。


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