「もっと意のままに、ワインディングを駆け抜けたい」――そんなライダーの純粋な欲求に、これほど忠実に応えてくれるタイヤは他にないかもしれません。今回深掘りするのは、ダンロップが誇るスポーツラジアルDUNLOP SPORTMAX Roadsport 2です。
巷では「コスパ最強のスポーツタイヤ」との呼び声も高いこのモデル。実際に数千キロを走り込み、雨の峠道から真夏の高速道路までを共にした経験から、その真価を忖度なしに綴ります。
峠が「庭」に変わる。吸い付くような接地感の正体
初めてロードスポーツ2を履いて交差点を曲がった瞬間、多くのライダーが「あ、軽い」と感じるはずです。このタイヤの最大の魅力は、フロントからスッと入り、リニアに旋回が深まっていくハンドリングの素直さにあります。
特にダンロップ独自のC.T.T.(キャンバースラスト・チューニング・テクノロジー)の恩恵は大きく、倒し込みの重さを一切感じさせません。狙ったラインを10cm単位でなぞれるような感覚は、ワインディングでの安心感に直結します。
さらに驚くべきは、走り出しの「温まりの早さ」です。冬場の冷えた路面でも、数キロ走ればタイヤ表面がしっとりとした粘りを見せ始めます。ハイグリップタイヤにありがちな「温まるまでが怖い」というストレスを、Roadsport 2は見事に解消してくれました。
「スポーツタイヤは寿命が短い」という常識への挑戦
スポーツ走行を楽しむうえで避けて通れないのが、摩耗の問題です。いくらグリップしても、3,000kmで溝がなくなってしまっては、お財布が悲鳴を上げます。
私がDUNLOP ロードスポーツ2でリッターSSからミドルネイキッドまで試した結果、平均的なライフは6,000kmから8,000kmといったところ。これは、より競技志向の強いSPORTMAX α-14と比較しても明らかに長寿命です。
特筆すべきは、タイヤが減ってきてからもハンドリングの劣化が少ない点です。コンパウンドの下層に高剛性な素材を配置する「2層構造」のおかげで、5,000kmを超えてもプロファイル(タイヤの形状)が崩れにくく、最後まで美味しい状態が長く続きます。
雨天時の安心感とツーリング適性
「スポーツタイヤだから雨は苦手だろう」と諦める必要はありません。トレッドパターンを見ればわかる通り、センターからショルダーにかけて効率よく溝が配置されています。
土砂降りの高速道路を走行した際も、ロードスポーツ2はしっかりと路面を掴み、ハイドロプレーニング現象の予兆を感じさせませんでした。もちろん、ツーリングタイヤのROADSMART IVほどの排水性はありませんが、不意の夕立に怯える必要がないのは旅の大きなアドバンテージです。
他のモデルと迷っているあなたへ
もしあなたが、「年に数回サーキットへ行くが、普段はワインディングがメイン」というなら、ロードスポーツ2は最高の選択肢です。
一方で、
しかし、その中間にある「走る楽しさ」と「日常使いのバランス」を最も高い次元で両立しているのは、間違いなくDUNLOPのRoadsport 2だと断言できます。
総評:ライダーを「上達」させてくれるタイヤ
ダンロップ ロードスポーツ2は、単なる消耗品ではありません。乗り手の操作に対してどこまでも忠実で、接地感を饒舌に伝えてくれるこのタイヤは、自分のライディング技術を見つめ直し、成長させてくれる「最高のパートナー」になってくれるはずです。
次にタイヤ交換の時期が来たら、ぜひこの「青いラベル」のタイヤを指名してみてください。いつもの見慣れた峠道が、全く別の表情を見せてくれることでしょう。


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