ギター人生を変えた一枚との出会い:なぜダンロップなのか?
「たかがピック、されどピック」。ギターを始めたばかりの頃、私は楽器店で適当に選んだ100円のピックを使っていました。しかし、速弾きに挫折しかけ、コードの音が曇って聞こえることに悩んでいた時、ふと手に取った一枚の亀のマーク——Jim Dunlop Tortex Standard——が私のギター人生を一変させました。
世界中のプロギタリストがこぞって愛用するJim Dunlop(ジム・ダンロップ)。その魅力は、単なるブランド力ではなく、指先に吸い付くようなフィット感と、素材ごとに全く異なる豊かな音の表情にあります。今回は、何百枚とピックを試し、ステージやレコーディングで使い倒してきた私の実体験を交えながら、あなたにとって最高の相棒となるダンロップピックの選び方を徹底解説します。
素材が音を作る!ダンロップの代表的なシリーズを徹底比較
ダンロップのピック選びで最も重要なのが「素材」です。素材ひとつで、ギターのトーンは驚くほど激変します。
1. 定番中の定番「Tortex(トーテックス)」
カメのマークでお馴染みのTortexは、私が最も長く愛用しているシリーズです。表面が少しザラついており、手汗をかいても滑りにくいのが最大の特徴です。音色は非常にバランスが良く、どんなジャンルにも対応できます。迷ったらまずは、このオレンジ(0.60mm)かイエロー(0.73mm)から始めるのが王道です。
2. 驚異の耐久性と抜けの良さ「Ultex(ウルテックス)」
「人間の爪に近い質感」と評されるUltexは、一度使うと病みつきになります。非常に硬くて頑丈なので、ガシガシ弾いてもなかなか削れません。音の立ち上がりが非常に速く、高音域がキラリと輝くようなサウンドになります。「最近、音がこもって聞こえるな」と感じているなら、ぜひ試してほしい素材です。
3. 滑らかな操作感の「Delrin(デルリン)」
Delrinは、表面が非常に滑らかで、弦に対する抵抗が少ないのが魅力です。速弾きやテクニカルなフレーズを弾く際、弦を「撫でる」ようなスムーズなピッキングが可能になります。音色はややマイルドで、中低域にコシが出ます。
形状(シェイプ)選びでプレイアビリティは激変する
素材が決まったら、次は「形」です。
- スタンダード(ティアドロップ): 万能選手。初心者はここからスタートしましょう。
- Jazz III(ジャズ3): Jim Dunlop Jazz IIIは、テクニカル派ギタリストにとっての聖杯です。非常に小さく、先端が尖っているため、ミリ単位の繊細なコントロールが可能になります。私も「もっと速く、正確に弾きたい」と悩んでいた時期にこれに変え、ピッキングの解像度が劇的に上がりました。
- トライアングル(おにぎり型): 面積が広いため持ちやすく、カッティングを多用するファンクやポップス、またはアコースティックギターのストロークに最適です。
厚さ(ゲージ)選びの極意:0.1mmの差がプレイを左右する
ダンロップのピックは、色で厚さが判別できるようになっています。
- 0.50mm〜0.60mm(Thin): ペランとした質感。アコギの繊細なストロークに。
- 0.73mm〜0.88mm(Medium): 最も汎用性が高い。バッキングからソロまでこなす私のメインゲージです。
- 1.0mm〜1.5mm以上(Heavy): ジャズやメタルのように、一音一音に重みとアタックを出したい時に。
結論:まずは「お試しセット」から自分の正解を見つけよう
ピック選びに正解はありません。しかし、Jim Dunlopのラインナップの中には、必ずあなたのプレイをサポートしてくれる「正解」が隠れています。
「今のピックがしっくりこない」と感じているなら、思い切って普段使わない厚さや素材を試してみてください。たとえば、Ultex Sharpのような尖ったモデルを使ってみるだけで、弾けなかったフレーズが急に弾けるようになることもあります。
あなたの指先の延長となる一枚を見つけ出し、理想のトーンを手に入れてください。
次にこのピックを使ってみたい、あるいは特定のプレイスタイルに合わせたさらに詳細なセッティングを知りたいですか?


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