「憧れのダンロップのタイヤを愛車に履かせたし、いっそ株主になって応援したい!」そんな熱い思いで証券口座を開こうとしたあなた、ちょっと待ってください。実は「株式会社ダンロップ」という名前の会社を探しても、現在の東証上場銘柄リストには出てこないのです。
私自身、以前ゴルフに熱中していた頃、ゼクシオやスリクソンを世に送り出すダンロップの勢いに乗ろうと株を探した経験がありますが、その時も「あれ、どこにあるの?」と戸惑った記憶があります。結論から言うと、現在ダンロップブランドを所有・運営しているのは、東証プライム上場の「住友ゴム工業株式会社(証券コード:5110)」です。
かつては「ダンロップスポーツ」という会社が単体で上場していましたが、2018年に親会社である住友ゴム工業に吸収合併されました。これによって、タイヤからスポーツ用品まで全てのダンロップブランドがひとつの巨大な組織に集約されたのです。
もしあなたが「ダンロップに投資したい」と考えるなら、見るべきチャートは住友ゴム工業のものです。同社は世界的なタイヤメーカーとしてだけでなく、水素関連の次世代技術や、テニスラケットの最先端カーボン技術など、多角的な強みを持っています。
投資家としての楽しみである「株主優待」についても、住友ゴム工業は面白い取り組みをしています。以前はゴルフボールなどの優待がありましたが、現在は社会貢献活動への寄付や自社製品の割引など、その形態は時代に合わせて変化しています。
「ダンロップ」という名前が上場名簿から消えたのは、衰退ではなく、より強固な経営基盤を作るためのポジティブな進化だったと言えるでしょう。これからスタッドレスタイヤを新調しようとしている方も、週末に新しいゴルフ用グローブを買いに行く方も、その背後にある「住友ゴム工業」という企業の成長に目を向けてみると、いつもの買い物やドライブが少し違った景色に見えてくるはずです。


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