オフロードバイクに乗り始めて数年、誰もが一度は「タイヤ沼」にハマります。私もその一人でした。特にダンロップの「GEOMAX(ジオマックス)」シリーズは、モトクロスからエンデューロ、林道ツーリングまでカバーする圧倒的なラインナップがある反面、「結局、今の自分の走りにはどれが正解なの?」と迷ってしまう方も多いはずです。
今回は、私が実際に泥だらけになりながら、あるいはガレ場で泣きを見ながら体感してきた経験をもとに、2026年現在のGEOMAXシリーズの選び方を徹底解説します。
迷ったらこれ!モトクロスの決定版「MXシリーズ」
コース走行やスプリントレースをメインにするなら、やはりMXシリーズが筆頭候補です。
まず、多くのサンデーライダーに「これを選んでおけば大外れはない」と太鼓判を押せるのがGEOMAX MX34です。前作のMX33も名作でしたが、MX34になってからの「倒し込みの軽さ」と「接地感の分かりやすさ」は別格。特に雨上がりの少し粘るような土質でも、ブロックがしっかりと地面を噛んでくれる感覚が手に取るように伝わります。
一方で、夏場のカチカチに固まったハード路面や、石が露出しているようなコースではGEOMAX MX53の出番です。MX34ではブロックがヨレてしまうような場面でも、MX53はビシッと一本筋が通ったような安定感を見せてくれます。
砂浜や深い泥んこレースに挑むなら、見た目からして「掘り進む」気満々のGEOMAX MX14一択。パドル状のブロックが泥を掻き出す快感は、一度味わうと病みつきになりますよ。
クロスカントリー・エンデューロで頼れる「AT」と「EN」
コース走行だけでなく、山の中を長時間走り続けるようなシチュエーションでは、タイヤに求められる性能が変わります。
2026年の注目は、なんといってもGEOMAX AT82です。長らく定番だったAT81の後継として登場しましたが、これが実に扱いやすい。林道での不意な路面変化(急に現れる泥や岩)に対しても、柔軟に対応してくれる懐の深さがあります。自分でタイヤ交換をする際も、サイドウォールが適度に進化しており、以前より少しだけ腰に優しくなった気がします。
また、本格的なレース志向の方や、FIM公認タイヤが必要な場面ではGEOMAX EN91が最強の相棒になります。特に岩場や根っこが連続するセクションでの「粘り」は感動モノ。さらに、難所系(ハードエンデューロ)に特化したいなら、コンパウンドを極限まで柔らかくした「エグいグリップ」を誇るGEOMAX EN91EXを試してみてください。異次元の登坂性能を体感できるはずです。
パフォーマンスを引き出す「生きた」空気圧設定
どんなに良いタイヤを履いても、空気圧が適当では宝の持ち腐れです。
私はコースに到着すると、まずエアゲージで細かく数値をチェックします。基本は0.8kgf/cm²あたりからスタートし、路面が滑りやすいと感じたら0.65kgf/cm²程度まで落とすのが私のルーティン。ただし、低圧にするならビードストッパーの装着は必須です。これがないと、加速した瞬間にリムの中でタイヤが空転し、チューブのバルブを千切ってしまうという悲劇(私は三度経験しました)に見舞われます。
結論:あなたの「ホーム」に合わせて選ぼう
タイヤ選びは、自分が一番よく走る場所を想像することから始まります。
- コース走行メイン、たまにレース: GEOMAX MX34
- カチカチのハード路面: GEOMAX MX53
- 林道ツーリングからクロスカントリーまで: GEOMAX AT82
- 絶対に登り切りたい難所マニア: GEOMAX EN91EX
2026年もダンロップのGEOMAXシリーズは、私たちの「もっと速く、もっと遠くへ」という欲求に全力で応えてくれます。新しいタイヤに履き替えて、フレッシュなブロックが地面を蹴るあの感触を、ぜひ次の週末に味わいに行ってください。


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