ベーシストにとって、弦選びは楽器本体の買い替えと同じくらいサウンドを左右する死活問題ですよね。私も長年、定番と言われるダダリオやアーニーボールを渡り歩いてきましたが、「これだ!」というしっくりくる感覚を求めて最後に辿り着いたのが、ジム・ダンロップでした。
ダンロップの弦は、一言で言えば「プレイヤーの指先に忠実」です。派手な宣伝文句よりも、実際にスタジオで音を出した時の“抜け”の良さに驚かされます。今回は、実際に私が複数のシリーズを張り替えて感じた生の声を含め、その魅力と選び方を徹底解説します。
ダンロップ・ベース弦が選ばれる3つの理由
多くのプロベーシストがダンロップを愛用するのは、数値上のスペックだけでは測れない「弾き心地」に秘密があります。
- 絶妙なテンション感:数値上は同じゲージでも、指に吸い付くようなしなやかさがあります。特に指弾きでのニュアンスが付けやすく、長時間のライブでも指が疲れにくいのが大きなメリットです。
- 耳馴染みの良い倍音:キンキンと耳に痛い高音ではなく、アンサンブルの中でベースの居場所をしっかり確保してくれる、音楽的な中高域が魅力です。
- パッケージの信頼性:Dunlop ベース弦はVCI(気相防錆剤)技術を用いた密封パックを採用しており、開けた瞬間、常に工場直送のフレッシュな状態で張り替えられます。
シリーズ別・徹底比較ガイド
1. Super Bright(スーパーブライト)シリーズ
現代のダンロップを象徴するシリーズです。名前から「派手な音」を想像しがちですが、実際は「視界がパッと開けるような明瞭さ」が特徴。
- Nickel(ニッケル):Dunlop Super Bright Nickel私が最も多用するのがこれです。中音域がふくよかで、スラップをした時の「プル」が心地よく弾けます。ヴィンテージライクな温かみと現代的な解釈が同居しています。
- Stainless Steel(ステンレス):Dunlop Super Bright Stainless Steelとにかくバキッとした輪郭が欲しいならこちら。ハードロックやメタルで、ドラムの音圧に負けたくない時に真価を発揮します。
2. Marcus Miller Super Bright
スラップの神様、マーカス・ミラーのシグネチャーモデルDunlop Marcus Miller Bass Strings。
実際に張ってみると、通常のスーパーブライトよりも低音の「芯」が太く感じられます。あの独特のパンチのあるサウンドを再現したいなら、これ以外の選択肢はありません。
3. Flatwound(フラットワウンド)
Dunlop Flatwound Bass Stringsは、従来の「モコモコして終わり」のフラットワウンドとは一線を画します。滑らかな手触りはそのままに、適度なブライトさが残っているため、ジャズだけでなくポップスでも十分に通用する輪郭を持っています。
【プレイスタイル別】後悔しない選び方
自分のスタイルに合わせて選ぶのが一番の近道です。私の主観も含めた推奨チャートがこちら。
| スタイル | おすすめの弦 | 理由 |
| オールラウンダー | Dunlop Super Bright Nickel | どんなジャンルでも馴染む、圧倒的なバランスの良さ。 |
| スラップ命 | Dunlop Marcus Miller Super Bright | 弾き心地が軽く、パーカッシブな音が作りやすい。 |
| ピック弾きロック | Dunlop Super Bright Stainless Steel | 弦の摩擦を活かした、エッジの効いたドライブサウンド。 |
| 歌モノ・R&B | Dunlop Flatwound | 指への負担が少なく、丸みのあるリッチな低音。 |
実際に使ってみて感じた「本当のところ」
正直なところ、以前は「ダンロップってピックの会社でしょ?」と思っていました。しかし、一度Dunlop DBN45105を試してからは、その「弦の柔軟性」の虜になりました。
特に、弦を張り替えた直後の「ギラつき」が落ち着いてからの安定感が長く続く印象です。他社製品が急激に劣化して死んだ音になるのに対し、ダンロップは緩やかにエイジングが進むため、ライブ本番の数日前に張り替えるルーティンが非常に組みやすいのです。
まとめ:あなたのベースをワンランク上へ
ベース弦選びは、正解がないからこそ面白いものです。もし今の音に「あともう少しだけ明瞭さが欲しい」「左手の運指を楽にしたい」と感じているなら、ぜひ一度Dunlop ベース弦を試してみてください。
その「しなやかさ」と「音の抜け」を体感すれば、きっとあなたのベースプレイにも新しいインスピレーションが湧いてくるはずです。


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