「体育館でテニスをすることになったけど、外用のシューズじゃダメなの?」「床を傷つけたらどうしよう……」と不安に思っていませんか?私も初めてインドアコートに立った時は、キュキュッと鳴る床の感触に戸惑い、どの靴が正解なのか分からず途方に暮れた経験があります。
実は、体育館(木床やカーペット)でのプレーは、屋外の砂入り人工芝(オムニ)やクレーコートとは全く別物。足元のグリップを間違えると、滑りすぎて踏ん張りが効かなかったり、逆に引っかかりすぎて足首をグキッと捻ってしまうリスクがあるんです。
今回は、自身の失敗談も交えながら、体育館用テニスシューズ選びで絶対に外せないポイントと、安心して履けるおすすめモデルをプロの視点で深掘りします。
なぜ「外用」を体育館で履いてはいけないのか?
まず知っておいてほしいのが、オムニ・クレー用シューズの靴底にある「イボイボ」です。あれは砂を噛んで滑り止めるためのもの。ところが、ツルツルの体育館の床であれを履くと、接地面積が少なすぎて逆にスケートリンクのように滑ります。
さらに深刻なのが「マーク」の問題。屋外で使ったシューズの靴底には微細な砂や石が挟まっており、それが体育館のワックス面を傷つけてしまいます。施設によっては「外履きの流用禁止」と厳しく制限されていることも多いので、まずはマナーとして「屋内専用」または「未使用のオールコート用」を準備するのが基本です。
体育館(木床・カーペット)に適したシューズの選び方
1. 「オールコート用」か「カーペット用」かを見極める
学校の体育館のような木材の床なら、基本的には「オールコート用」がベスト。適度な吸いつきがあり、ストップ&ゴーがスムーズです。一方、テニススクールに多い絨毯のような「カーペットコート」なら、溝がほとんどない専用の「カーペット用シューズ」を選びましょう。
2. 「ノンマーキング」の表記をチェック
体育館の床に靴底の色がつく「色移り」を防ぐ加工です。最近の主要メーカー品なら大抵クリアしていますが、念のため確認しておくと施設側にも「配慮しているな」と安心してもらえます。
3. 他競技用(バレー・バド)の代用は「短時間ならアリ」
「とりあえず手持ちのバレーボールシューズで」という方もいますが、テニスは横方向への激しい切り返しが特徴です。テニス専用シューズはサイドの補強が段違いに強く、足が靴の中で遊ぶのを防いでくれます。本格的に始めるなら、やはり専用品が怪我防止の近道です。
体育館で輝く!失敗しないおすすめモデル
実際に私が履き比べ、ホールド感とグリップのバランスに感動したモデルをいくつかピックアップします。
まずは王道のアシックス。日本人の足型を熟知しており、体育館の硬い床でも膝への衝撃を和らげてくれるasics GEL-RESOLUTIONシリーズは、安定感が抜群です。特にベースラインで粘るプレーヤーには最高の相棒になります。
軽快なフットワークを求めるなら、YONEX POWER CUSHION SONICAGEがおすすめ。独自素材のパワークッションが衝撃を吸収しつつ、次の一歩への反発力を生んでくれます。重い靴が苦手な女性やジュニア選手にもぴったりです。
また、幅広の足で悩んでいる方には、ミズノのMIZUNO WAVE EXCEEDが救世主。ゆったりした履き心地ながら、激しい動きでも踵が浮きません。
実際に体育館で履いてみてわかったこと
私が初めてasics SOLUTION SPEED FFをインドアで試した時、その「止まりすぎる」ほどのグリップ力に驚きました。屋外では砂の上で意図的に「滑らせて」止まる技術が必要ですが、体育館ではピタッと止まる感覚に慣れる必要があります。
最初の数回は、急激なストップで足の指先を痛めないよう、厚手のテニス用ソックスを併用することをおすすめします。靴と足の一体感が高まるだけで、ボールへの反応速度が劇的に変わるのを実感できるはずです。
まとめ:あなたの足を守る一足を選ぼう
体育館でのテニスは、天候に左右されず快適な反面、足腰への負担がダイレクトに伝わりやすい環境でもあります。だからこそ、シューズ選びに妥協は禁物です。
「滑るから怖い」というストレスを捨てて、思い切りコートを駆け回るために。自分のプレー環境が「木床」なのか「カーペット」なのかを今一度確認し、最高の相棒を見つけてください。足元が安定すれば、あなたのショットはもっと鋭く、もっと楽しくなるはずです。


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