テニスコートに立った瞬間、足元がズルッと滑ってヒヤッとした経験はありませんか?私はあります。あれは本当に心臓に悪いですよね。実はそれ、あなたの技術不足ではなく、シューズの「使い分け」ができていないサインかもしれません。
テニスにおいて、唯一地面と接している道具はシューズだけです。ラケット選びに心血を注ぐ人は多いですが、実はパフォーマンスを支え、怪我のリスクを最小限に抑える鍵は足元にあります。今回は、初心者から競技者まで知っておくべき、サーフェス(コート面)ごとのシューズの使い分けについて、私の実体験を交えて深く掘り下げていきます。
なぜテニスシューズは「使い分け」が命なのか?
テニスコートには、大きく分けて砂入り人工芝(オムニ)、クレー、ハード、カーペットの4種類があります。それぞれ「滑りやすさ」や「硬さ」が全く異なるため、同じ靴で全てのコートを攻略しようとするのは、スタッドレスタイヤでサーキットを走るようなものです。
私は以前、面倒くさがってハードコート用のアシックス テニスシューズを履いて雨上がりのオムニコートで練習したことがありますが、案の定、踏ん張りが効かずに股関節を痛めました。逆に、グリップの強いオムニ用でハードコートを走れば、今度は突っかかりすぎて足首を捻るリスクが高まります。
サーフェス別・ソールの特徴と選び方
オムニ(砂入り人工芝)・クレーコート用
日本のテニスクラブで最も一般的なのがオムニコートです。ここでは「いかに砂の上で滑らず、かつ適度にスライドできるか」が重要になります。
ソールの裏を見ると、細かな粒々(ドット)や深い溝が刻まれているのが特徴です。この溝が砂をしっかり掴んでくれるおかげで、強烈な振り回しにも耐えられるようになります。ヨネックス テニスシューズ パワークッションなどのクレー・オムニ用モデルは、この「止まる・滑る」のバランスが絶妙です。
ハードコート用
アスファルトの上に塗装を施したハードコートは、とにかく足への衝撃がダイレクトに来ます。そのため、ソールは摩耗に強い硬めのラバーが使われ、クッション性が非常に高く設計されています。
ソールパターンは比較的フラット。ここでオムニ用を履くと、ソールの粒々が数回のアウトラストで削れて無くなってしまうので、コスパの面でも専用品が必須です。
カーペットコート用
インドア施設に多いカーペットコートは、摩擦係数が非常に高いのが特徴。ここで溝のある靴を履くと、急ストップがかかりすぎて膝や足首を痛める原因になります。ソールがほぼ平らな専用シューズ、あるいはミズノ テニスシューズのカーペット専用モデルを選ぶのが賢明です。
「オールコート用」の落とし穴を理解する
初心者が最初に手に取りがちな「オールコート用」。名前に安心しがちですが、実態は「主にハードコート向け」です。
ハードコートで使う分には問題ありませんが、砂の多いオムニコートでは明らかにグリップ力不足。もしあなたがこれから本格的にオムニコートのスクールに通うなら、オールコート用ではなく、最初から「オムニ・クレー用」を手に入れることを強くおすすめします。
プレイスタイル別・シューズ所持の最適解
「何足も買うのはお金がかかる」という本音もわかります。そこで、状況に合わせた揃え方を提案します。
- 週1回のスクール生: 自分が通うスクールのコート種別に合わせた1足を徹底的に使い倒しましょう。
- 週末に様々な場所で試合に出る人: アシックス ゲルレゾリューションなどのトップモデルを、オムニ用とハード用で2足揃えるのがベスト。試合会場が当日まで分からない、あるいは急な会場変更にも対応できる安心感は、プレイの集中力を高めてくれます。
- 学生・部活生: 毎日練習するなら、1足を履き潰すより、2足を交互に休ませながら履くほうが、クッションのヘタリを抑えられ、結果的に長持ちします。
最後に:最高の1足に出会うためのチェックポイント
最後に、お店で試着する際のコツをお伝えします。テニスソックスは厚手なので、必ず普段使っているソックスを持参しましょう。また、足は夕方にむくむため、午後のフィッティングが理想的です。
ニューバランス テニスシューズのようにワイズ(足幅)展開が豊富なメーカーもあるので、自分の足が「幅広」なのか「細身」なのかを知ることも、靴選びの失敗を防ぐ第一歩です。
正しいシューズの使い分けは、あなたのフットワークを劇的に変えます。地面をしっかり蹴れる感覚を一度味わえば、もう「何でもいい」なんて言えなくなるはずですよ。
次の一歩として、あなたが現在メインで使っているコートの種類を教えていただければ、より具体的なおすすめモデルを紹介することも可能です。


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