「テニスを始めることになったけれど、手持ちのスニーカーじゃダメなのかな?」
そんな疑問を抱えながらスポーツショップの棚を眺めている方は多いはずです。結論から言えば、テニスという競技において専用のシューズは「ラケットと同じくらい、あるいはそれ以上に重要な装備」です。なぜなら、テニス特有の激しいフットワークを支え、あなたの足首や膝を怪我から守る最後の砦になるからです。
今回は、テニスシューズが他の靴と何が違うのか、そして後悔しないための一足はどう選ぶべきか、現場の視点を交えて詳しくお伝えします。
なぜテニス専用のシューズが必要なのか?
テニスコートの上で、私たちは日常では考えられないような動きを繰り返します。急停止、急発進、そして左右への激しい切り返し。ランニングシューズのような「前方向への動き」に特化した靴でこれをやると、靴の中で足が遊んでしまい、捻挫のリスクが非常に高くなります。
テニスシューズには、以下の3つの大きな特徴があります。
- 横方向の安定性: ソールの外側が張り出していたり、アッパー(靴の表面)が強固に補強されていたりして、激しい左右の動きでも足がぐらつきません。
- 耐久性: ハードコートなどで引きずるような動きをしても簡単には破れないよう、つま先付近が厚く設計されています。
- クッション性: 硬いコートからの衝撃を吸収し、足の疲れを軽減してくれます。
【最重要】コートの種類(サーフェス)で選ぶ
テニスシューズ選びで最も失敗しやすいのが、**「コートの種類に合っていない靴を買ってしまうこと」**です。テニスコートには大きく分けて4つの種類があり、それぞれソールの形状が全く異なります。
1. オムニ・クレー用
日本で最も普及している「砂入り人工芝(オムニコート)」や「土(クレーコート)」で使うためのシューズです。ソールに小さなドット状の突起があり、滑りやすい砂の上でもしっかりと地面を噛んで(グリップして)くれます。
初心者がまず最初に手に取るべき一足と言えるでしょう。
2. オールコート用
主に「ハードコート(アスファルトのような固い面)」向けに設計されています。溝が比較的浅く、適度な滑りと止まりを両立させています。どんなコートでも使えないことはないですが、砂の多いオムニコートでは滑りすぎてしまうため注意が必要です。
3. カーペット用
インドアのテニススクールに多い、絨毯のようなコート専用です。引っかかりすぎると転倒の恐れがあるため、あえて溝がないツルツルしたソールになっています。
失敗しない選び方のコツと体験的アドバイス
私がこれまで多くのプレーヤーを見てきて感じるのは、**「サイズ選びの甘さ」**が上達を妨げているケースが非常に多いということです。
- ワイズ(足幅)を甘く見ない:日本人に多い「幅広・甲高」の方は、海外ブランドを無理に履くと外反母趾や痛みの原因になります。アシックス テニスシューズは日本人の足型を研究し尽くしているため、迷ったらここから試すのが王道です。
- 必ずテニスソックスで試着する:テニス用の靴下は、一般的な靴下よりもかなり厚手です。普段履きの薄い靴下でサイズを合わせると、いざコートに立った時に「きつくて動けない」という悲劇が起こります。
- 夕方にフィッティングする:足は夕方になるとむくんで大きくなります。テニスは長時間走り回るスポーツなので、少し余裕のある時間帯に合わせるのが正解です。
初心者におすすめしたい信頼のブランド
迷っているなら、以下の3大ブランドをチェックしてみてください。
- アシックス テニスシューズ: 圧倒的な安定感。特に「ゲルレゾリューション」シリーズは、足を守る力が非常に強く、初心者からプロまで愛用者が絶えません。
- ヨネックス テニスシューズ: 「パワークッション」という独自の衝撃吸収材が優秀です。生卵を落としても割れずに跳ね返るという広告通り、膝への負担を驚くほど軽減してくれます。
- アディダス テニスシューズ: デザイン性が高く、コートで映える一足が見つかります。ややタイトな作りが多いので、フィット感を重視する方に向いています。
まとめ:最高の一足でテニスライフを始めよう
テニスシューズは、単なる「靴」ではなく、あなたのパフォーマンスを引き出し、体を守るための「ギア」です。
まずは自分が通うスクールや近所のコートが「何コートか」を確認してください。そして、実際にショップへ足を運び、テニスソックスを履いてそのホールド感を確かめてみましょう。地面を蹴り出した時の安心感が、あなたの最初の一歩をより力強く、楽しいものに変えてくれるはずです。
次は、実際にコートの種類が決まった後に検討すべき**「具体的な人気モデルの比較レビュー」**についてお話ししましょうか?


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