テニスを始めて数年。基礎的なフォームは身につけたはずなのに、試合になると勝てない、あるいはこれ以上うまくならない「壁」を感じていませんか?私もかつて、スクールでは「綺麗なフォームですね」と言われながら、試合では格下の相手に粘り負けする日々を数年過ごしました。
多くの人が陥る罠は、教科書通りの「形」にこだわりすぎることです。テニスの上達には、理屈を超えた独自の「コツ(感覚)」が存在します。今回は、私が何百時間もの試行錯誤と上達者へのヒアリングを経て辿り着いた、実戦で本当に使えるコツを共有します。
1. 脱力は「握らない」ことから始まる:鳥を飼う感覚
ストロークでボールが飛ばない、あるいはアウトを恐れて縮こまってしまう原因の多くは、グリップの握りすぎにあります。
多くのコーチが「力を抜け」と言いますが、具体的な加減は教えてくれません。私が確信したのは、「ラケットを、今にも逃げ出しそうな小鳥のように持つ」という感覚です。
- 指の隙間を作る: 掌をべったりつけず、指先で支えるイメージで持つと、手首が柔軟になります。
- インパクトの瞬間だけ「10」にする: 構えからスイングまでは「2」、当たる瞬間にだけ「10」の力を込めます。
この脱力を覚えるために私が愛用したのは グリップテープ です。滑りやすい古いグリップを使っていると、無意識に力んでしまいます。常にしっとりとした質感のテープを巻くことで、最小限の力でラケットを保持できるようになります。
2. フットワークのコツ:一歩目の「脱力」と「沈み込み」
足が動かないのは、筋力不足ではなく「一歩目の出し方」を知らないからです。
上手い人の動きを観察して気づいたのは、彼らは「飛んでいる」のではなく「地面に沈んでいる」ということです。相手が打つ瞬間に軽くジャンプするスプリットステップ。これを「上に跳ぶ」のではなく、膝の力を抜いて「ストンと落とす」イメージに変えてみてください。
これだけで、一歩目の反応速度が劇的に変わります。さらに、足元の安定感を高めるために テニスシューズ の選び方にもこだわりました。ハードコートならしっかりとした剛性のあるもの、オムニなら砂を噛むソール。足元が信頼できると、脳が「攻めていい」という指令を出すようになります。
3. サーブは「トス」がすべて:空に置く感覚
サーブが安定しない時、原因はフォームの崩れではなく、100%トスの乱れにあります。
かつての私は「ボールを放り投げて」いました。しかし、ある上級者に「トスは空にボールを置いてくるだけだ」と教わってから世界が変わりました。
- 指先で持たない: 指の腹ではなく、手のひらの付け根に近い部分で支えるように持つと、回転がかからず安定します。
- 左手の余韻: ボールを離した後も、左手を高く上げたままキープしてください。これが「トロフィーポーズ」の精度を高め、体の開きを抑える魔法のコツです。
自宅での練習には テニス 練習用 ネット が役立ちました。コートに行けない日でも、トスとインパクトの感覚だけを確認し続けることで、本番の緊張感の中でも「いつものルーティン」を再現できるようになります。
まとめ:上達は「感覚の言語化」から
テニスのコツとは、自分なりの「しっくりくる表現」を見つける作業です。「小鳥を握るように」「空に置いてくるように」。こうした比喩が、あなたの体とラケットを一つにしてくれます。
もし今のラケットが自分に合っていないと感じるなら、思い切って テニスラケット を新調するのも一つの手です。最新のモデルは驚くほどミスをカバーしてくれますが、大切なのは道具に使われるのではなく、今回紹介したような「感覚」を道具に伝えることです。
今日から一つだけで構いません。自分の体と対話しながら、あなただけの「コツ」を掴んでみてください。


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