テニスを始めたばかりの頃、テニススクールやショップで「スロートのしなりが…」とか「グロメットが傷んでますね」なんて言われて、愛想笑いでやり過ごした経験はありませんか?私はあります。心の中で「スロートってどこ?喉?」と突っ込んでいました。
テニスラケットには、それぞれ大切な「名前」があります。パーツの呼び名を知ることは、自分のプレーの癖を知り、最高の相棒を見つける第一歩です。今回は、初心者の方が絶対に押さえておくべき部位の名称から、2026年現在の主要モデルの特徴まで、私の失敗談を交えてじっくり解説します。
1. 意外と知らない?ラケット各部の「名前」と役割
まずは基本中の基本、ラケットのパーツ名です。ここを知っているだけで、ショップの店員さんとの会話が格段にスムーズになります。
- ヘッド(フェイス)打球面のことです。一般的には100平方インチが「黄金スペック」と呼ばれます。私が初心者の頃、カッコつけて95平方インチの小さいモデルを買ったら、ボールが面白いように飛ばなくて即お蔵入りした苦い思い出があります。
- スロート(シャフト)ヘッドとグリップを繋ぐ二股の部分です。ここが「しなる」ことで打球感が柔らかくなります。
- グロメットフレームに空いた穴を保護するプラスチックのパーツです。地味ですが超重要。以前、砂入りのオムニコートでスライディングしながらボレーを拾った際、ここをガリっと削ってしまいました。放置するとガットがすぐに切れる原因になるので、メンテナンスの要です。
- バンパーラケットの先端(トップ)を守るガードです。ハードコートで練習していると、ここは確実に削れます。ボロボロになったバンパーは、一生懸命練習した証でもありますね。
2. プレーを左右する周辺アイテムの呼び方
ラケット本体だけでなく、装着するアイテムの名前も覚えておきましょう。
- ストリング(ガット)昔は羊の腸(ナチュラルガット)を使っていた名残で今もガットと呼ばれます。今はナイロンやポリエステルが主流です。
- オーバーグリップ元々のグリップの上に巻く消耗品のテープです。ヨネックス ウェットスーパーグリップのような「ウェット派」か、汗を吸う「ドライ派」かでテニス仲間の間でもよく議論になります。私は手のひらが乾燥しやすいので、吸い付くようなウェットタイプを愛用しています。
- 振動止めガットに挟む小さなゴムです。これをつけるだけで「バコーン」という音が「バシッ」という落ち着いた音に変わります。キャラクターものやバボラ カスタムダンプなど、個性を出せるポイントでもあります。
3. 【2026年版】名前で選ぶ人気モデルシリーズ
各メーカーのシリーズ名には、それぞれ明確なコンセプトがあります。
- Babolat(バボラ)圧倒的人気はバボラ ピュアドライブ。誰が打っても飛ぶ、まさに魔法の杖です。スピンにこだわりたいならバボラ ピュアアエロ一択。
- YONEX(ヨネックス)四角いフェイスが特徴的。パワーのヨネックス EZONE、スピンのヨネックス VCORE、そしてコントロール重視のヨネックス PERCEPT。国産ブランドらしい精巧な作りが魅力です。
- Wilson(ウィルソン)しなりを重視するならウィルソン BLADE。ボレーを武器にするならウィルソン ULTRA。私はウィルソン プロスタッフのあの重厚な打球感に憧れて背伸びをしましたが、やはり玄人向けの「名前」にはそれなりの技術が必要だと痛感しました。
- HEAD(ヘッド)万能型のヘッド SPEEDは、初心者からプロまで使い手を選びません。最近は爽快な飛びのヘッド BOOMも人気ですね。
4. 体験談:名前を知れば「自分に合う1本」が見えてくる
以前、友人に「とにかく飛ぶラケットが欲しい」と相談されたことがあります。彼は最初、名前の響きだけで「ラジカル(急進的な)」を選ぼうとしていましたが、詳しく話を聞くとボレーを多用するスタイルでした。
そこで「ボレーが安定するなら、面の安定性が高いウルトラっていう名前のモデルがあるよ」とアドバイスしたところ、彼のテニスは見違えるほど安定しました。
ラケットの名前や部位の名称を知ることは、単なる知識自慢ではありません。自分のやりたいテニスと、道具の性能をマッチングさせるための「共通言語」なのです。
まとめ
テニスラケットの各部名称やモデル名には、開発者のこだわりや歴史が詰まっています。「フェイス」の大きさにこだわり、「グロメット」の健康状態を気にかけ、自分に合った「シリーズ名」のラケットを握る。それだけで、コートに立つのが少し楽しくなるはずです。
まずは気になるモデルをショップで手に取り、「このスロートの形、カッコいいな」と感じる直感を大切にしてみてください。それが、あなたにとって最高の「相棒」になるはずです。


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