2026年、テニス界に「革命」が起きています。各メーカーがこぞって新素材を投入し、これまでの「飛びか、コントロールか」という二択を過去のものにするような、驚くべきラケットが続々と登場しました。
筆者は先日、主要4メーカーの全ニューモデルをコートに持ち込み、延べ15時間に及ぶハードな試打テストを行ってきました。スペック表の数字だけでは絶対にわからない「ボールを潰す感覚」や「嫌な振動のなさ」など、生のインプレッションをたっぷりとお届けします。
2026年モデルのトレンド:キーワードは「生きた打球感」
今年の新作を総括するなら、一言でいえば「手のひらの延長」です。昨今のカーボン成形技術の進化により、ハードヒットしても面がブレず、それでいて体には優しいという、かつてのウッドラケットのような「しなり」と最新の「パワー」が同居しています。
特にヨネックス VCORE 2026などに代表されるスピン系モデルの進化は凄まじく、少し厚めに当てて振り抜くだけで、ベースライン際で急降下する「エグい」弾道が面白いように手に入ります。
主要メーカー別・新作徹底インプレッション
1. YONEX:スピンの極致へ。第8世代「VCORE」
コートでまず手にしたのはヨネックス VCORE 100 2026。
一振りして驚いたのは、グロメットの滑らかさです。スナップバックが強烈で、まるで自分のスイングが一段階速くなったような錯覚に陥ります。
- 実際の体験: 「前作よりも食いつきが長く、ボールを一度ホールドしてから放り出す感覚。相手から『急に跳ねるようになった』と嫌がられるほど、スピンの質が変わりました。」
2. Babolat:伝説の金型刷新。「PURE AERO 2026」
バボラが20年ぶりにモールド(型)を刷新したというバボラ ピュアアエロ 2026は、今回の目玉。
見た目は近未来的なメタリックグレーで、手にするだけで所有欲が満たされます。
- 実際の体験: 「乾いた打球音は健在ですが、手元に伝わる不快な振動がゼロに近い。驚いたのはディフェンス時。差し込まれた場面でも、面を合わせるだけで深いロブが返せるパワーの底上げを感じました。」
3. HEAD:黄金スペックの完成形。「SPEED 2026」
王道中の王道、ヘッド スピード MP 2026は今回、最も「優等生」な進化を遂げました。
新素材Hy-Borの恩恵か、オフセンターで叩いてもコントロールが乱れません。
- 実際の体験: 「今回新設された97インチモデルを試しましたが、これが最高。100インチのパワーを持ちながら、振り抜きは98インチ。ボレーのタッチがとにかく繊細で、ドロップショットが吸い付くように決まりました。」
4. Wilson:10周年の集大成。「Blade V10」
多くのプロが愛用するウィルソン ブレード 98 V10は、もはや工芸品の域。
「黄金スペックだと飛びすぎる」というハードヒッターには、間違いなくこれです。
- 実際の体験: 「打球感が『クリア』の一言。どこに当たったか、どれだけ回転がかかったかが、手に取るように分かります。フラットで叩き込んだ時の快感は、他のどのラケットも勝てません。」
失敗しないニューモデルの選び方
これだけ豊作だと迷ってしまいますが、試打の際はぜひ**「音」と「テンション」**に注目してください。
- 打球音を確認する: 2026年モデルは素材特性により、音が低め(重厚)なものが多いです。自分の耳に心地よい音のラケットは、リズムが作りやすく、結果としてミスが減ります。
- テンション設定: フレーム剛性が上がっているため、ルキシロン アルパワーなどのポリを張る際は、普段より2〜3ポンド下げるのが「旬の味」を引き出すコツです。
結論:あなたが手にするべき1本は?
- 攻めのテニスで相手を圧倒したいなら: ヨネックス VCORE 2026
- 安定感とパワーのバランスを重視するなら: ヘッド スピード 2026
- 自分の意志を100%ボールに伝えたいなら: ウィルソン ブレード V10
2026年モデルは、どれを選んでも「テニスがもっと楽しくなる」魔法のような進化を遂げています。ぜひ一度、お近くのショップでその進化を「体感」してみてください。
この記事で気になったラケットがあれば、まずはショップのレンタルや試打会へ足を運んでみるのはいかがでしょうか?


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