週に3回はコートに立ち、これまで数えきれないほどのシューズを履き潰してきた私が断言します。テニスの上達において、ラケット選びと同じか、あるいはそれ以上に重要なのが「シューズ選び」です。
「どれを履いても同じだろう」とデザインだけで選んだ結果、砂の浮いたオムニコートで踏ん張りが効かずに転倒したり、ハードコートの衝撃で膝を痛めたりする人を、私は嫌というほど見てきました。
この記事では、現役プレーヤーとしての実体験を交えながら、2026年現在のトレンドを踏まえた「本当に信頼できるメンズテニスシューズ」を、コート別に厳選してご紹介します。
1. なぜ「コートに合わせたシューズ」が必須なのか?
テニスコートには、砂入り人工芝(オムニ)、クレー、ハード、カーペットと、主に4つの種類があります。例えば、日本の市民大会で主流のオムニコートで、溝の浅いオールコート用を履くのは、雪道を夏タイヤで走るようなものです。
私が初心者の頃、滑りすぎるシューズのせいで切り返しが遅れ、追いつけるはずのボールを何度も見送った苦い経験があります。逆に、グリップが効きすぎるシューズで無理にスライディングをして足首を捻ったこともありました。自分の主戦場がどこなのかを明確にすること、それが最高のパフォーマンスへの第一歩です。
2. 【オムニ・クレーコート用】砂の上でも滑らない、攻めのグリップ力
日本のテニスシーンで最も需要が高いのがこのカテゴリーです。一歩目の爆発力と、止まりたい時にピタッと止まれる安定感が勝負を分けます。
私がメインで愛用しているのはアシックス ゲルレゾリューション 9です。横方向への安定感が凄まじく、激しい左右の振られにも靴の中で足がズレる感覚が一切ありません。安定感よりも軽快なフットワークを重視するなら、ヨネックス パワークッション エクリプション 5が圧倒的です。独自のクッション素材が地面からの衝撃をエネルギーに変えてくれるような感覚があり、試合後半でも足が驚くほど動きます。
また、幅広な足の方にはミズノ ウエーブエクシード 5を強くおすすめします。海外ブランドにはない絶妙なフィット感で、長時間のプレーでも指先が痛くなるストレスから解放されました。
3. 【オールコート用】ハードな衝撃を吸収する、鉄壁のクッション性
足腰への負担が最も大きいハードコートでは、衝撃吸収性が命です。私がハードコートで練習する際は、必ずナイキ コート エア ズーム ヴェイパー 11を選びます。このシューズの反発力は、まるで足裏にバネを仕込んでいるかのようで、サーブ&ボレーの飛び出しが劇的に速くなりました。
プロのようなタフな動きを目指すならアディダス バリケード 13は外せません。耐久性が非常に高く、激しいストップ&ゴーを繰り返してもソールが摩耗しにくいのが魅力です。もう少し足に優しい柔らかさを求めるなら、ウィルソン ラッシュプロ 4.5が良い選択肢になります。履き口のホールド感が優しく、包み込まれるような安心感があります。
4. 初心者が選ぶべき「最初の一足」
「まだ自分のプレースタイルがわからない」という方には、あえて汎用性の高いアシックス コートスピード FF 3をおすすめします。トップモデルの技術を継承しつつ、軽量で扱いやすいため、基本のフットワークを身につけるのに最適です。
また、コストパフォーマンスを最優先するならダンロップ スピーザ 3も優秀です。実売価格を抑えつつも、テニスシューズに必要な基本性能はしっかりカバーされており、部活動や週末のレジャーから始める方には十分すぎるスペックです。
5. まとめ:足元が変われば、テニスが変わる
「あと一歩」が届くようになる。深く振られても体勢を崩さずに打ち返せる。これらは練習量だけでなく、適切なシューズを選ぶことでも実現可能です。
私自身、シューズを自分の足とコートに最適なものに変えてから、フットワークへの不安が消え、ショットの精度に集中できるようになりました。まずはご自身のメインコートを確認し、今回紹介したモデルの中から、直感的に「これだ」と思う一足を選んでみてください。
新しいシューズを履いてコートに立つ瞬間の、あのワクワク感こそが、テニスの上達を加速させる最大の特効薬です。
次は、この記事に掲載する各モデルの詳細な比較スペック表を作成しましょうか?あるいは、シューズの寿命を延ばす正しいメンテナンス方法について詳しく解説しましょうか?


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