テニスコートを縦横無尽に駆け回る際、私たちの体を支える唯一の接点がテニスシューズです。初心者の頃、私は「動ければ何でもいいだろう」と安価なジョギングシューズでプレーし、激しいストップ&ゴーで足首を痛めた苦い経験があります。テニスは横の動きが極めて激しいため、専用シューズ選びは単なるオシャレではなく、怪我防止と上達への最短ルートなのです。
今回は、数多くのブランドを履き潰してきた筆者の視点から、主要ブランドのリアルな履き心地と、後悔しない選び方を詳しく解説します。
主要テニスシューズブランドのリアルな特徴と使用感
アシックス(ASICS):迷ったらこれと言える絶対的信頼感
日本人の足を研究し尽くしたアシックスは、フィット感が群を抜いています。特にベースラインで粘るプレーヤーには、安定感抜群のGEL-RESOLUTIONシリーズがおすすめ。私もハードコートで踏ん張る際は、この剛性の高さに何度も助けられました。一方で、スピードを重視するなら、驚くほど軽いSOLUTION SPEEDを選ぶと、一歩目の出しやすさに驚くはずです。
ヨネックス(YONEX):衝撃吸収が生む「疲れにくさ」
オムニコート(砂入り人工芝)が主流の日本において、ヨネックスの信頼性は揺るぎません。独自の「パワークッション」は、卵を落としても割れないという宣伝通り、膝への負担が目に見えて減ります。特に長時間マッチを戦う週末プレーヤーにとって、パワークッション エクリプションのクッション性は、翌日の筋肉痛の度合いすら変えてくれる頼もしい相棒です。
ナイキ(NIKE):コートに映えるデザインと最先端の加速力
トッププロの着用率が高く、とにかく「格好いい」のがナイキ。細身のモデルが多いため、足幅が狭い人には最高のフィット感をもたらします。コート ズーム ヴェイパーは、まるで素足で地面を掴んでいるようなダイレクトな感覚があり、攻撃的なテニスを目指す方にぴったりです。
アディダス(adidas):タフな耐久性とホールド感
アディダスのシューズは、ガシガシと使い込んでもヘタらない強さがあります。往年の名作バリケードは、足をがっちりとロックしてくれるため、激しいスライディングを多用するクレーコートでも安心感があります。デザインも洗練されており、ウェアとのコーディネートもしやすいのが魅力です。
ニューバランス(New Balance):幅広・甲高さんの救世主
海外ブランドを諦めていた幅広足の方に試してほしいのがニューバランスです。ウイズ(足囲)を選べるモデルが多く、Fresh Foam Lavなどは包み込まれるような柔らかい履き心地が特徴です。
失敗しないための選び方:実体験からのアドバイス
ブランドが決まっても、最後の「サイズ選び」で失敗しては意味がありません。
- 「捨て寸」は1cm確保するつま先に1cm程度の余裕がないと、急停止した際に爪を死なせてしまいます。私はかつてジャストサイズを選びすぎて、親指の爪を真っ黒にしたことがあります。必ずテニス用ソックスを履いて試着しましょう。
- コートに合わせたソールを選ぶ日本の部活動やスクールで多いオムニコートなら「オムニ・クレー用」、ハードコートなら「オールコート用」を厳選してください。ソール(靴底)の溝の形が違うだけで、グリップ力は雲泥の差です。
- 夕方に試着する足は夕方になると必ず浮腫みます。午前中にぴったりだった靴が、午後の試合で窮屈に感じるのはテニスあるあるです。
まとめ:あなたの相棒となる一足を見つけよう
テニスシューズ選びは、自分の「足の形」と「プレースタイル」を理解することから始まります。
- 安定と安心を求めるなら: アシックスやヨネックス
- スピードとスタイルを求めるなら: ナイキやアディダス
- 幅広の悩みを解消するなら: ニューバランスやミズノ ウエーブエクシード
まずはショップで複数のブランドを履き比べてみてください。足を入れた瞬間に「これだ!」と感じる直感は、意外と当たります。自分にぴったりのシューズを手に入れて、コートを縦横無尽に駆け巡る楽しさを体感しましょう。


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