「せっかくお気に入りで購入したウェアが、試合会場でNGと言われた……」
そんな悲劇を、私はこれまでに何度も目にしてきました。テニスの公式戦、特にJTA(日本テニス協会)のルールが適用される大会では、ウェアのロゴ規定が驚くほど細かく定められています。審判に「そのロゴ、サイズオーバーだね」と指摘され、大会本部で泣く泣くガムテープを貼ってロゴを隠したり、その場で高い大会Tシャツを買いに走ったりするのは、メンタル的にも避けたいものです。
今回は、競技者としての私の失敗談や経験を交えつつ、テニスウェアを選ぶ際に絶対にチェックすべきロゴ規定のポイントを深掘りしていきます。
なぜテニスウェアのロゴ規定はこんなに厳しいのか?
テニスは伝統を重んじるスポーツであり、同時に商業的な権利が厳格に管理されているスポーツでもあります。特に公式戦では「製造者(メーカー)のロゴ」や「スポンサーのロゴ」の数とサイズがミリ単位で決まっています。
以前、私の友人がアディダスのウェアで試合に出ようとした際、胸のロゴだけでなく、袖にある小さなロゴまでカウントされ、規定の「2箇所」を超えてしまったために着替えを命じられたことがありました。「そんな細かいところまで見ているの?」と思うかもしれませんが、審判員はロゴゲージ(20平方センチメートルを測る透明な板)を使い、厳格にチェックします。
押さえておくべき「JTAルール」3つの基本
公式戦に出場するなら、以下の3点は暗記レベルで意識しておく必要があります。
1. ロゴのサイズは「20平方センチメートル」以内
これが最大の壁です。正方形なら約4.47cm四方、長方形なら4cm×5cm程度。思ったよりもかなり小さいです。胸にある大きなブランドロゴは、カジュアルウェアとしてはおしゃれですが、競技用としてはアウトになる可能性が高いので注意が必要です。
2. ロゴの数は「最大2箇所」まで
シャツ、パンツ(スカート)それぞれに、メーカーロゴは2箇所までしか許されません。
- 胸に1つ、袖に1つ
- 胸に1つ、背中の首元に1つこれならセーフです。しかし、ナイキのウェアなどで、デザインの一部として複数のスウッシュが入っているものは要注意。それらすべてが「ロゴ」としてカウントされる場合があります。
3. ソックスやハットも例外ではない
意外と見落としがちなのが小物です。テニスキャップやスポーツソックスにもロゴ規定があります。特にソックスは、左右それぞれの外側に1つずつ、サイズ制限を守ったロゴが入っている必要があります。
失敗しないウェア選びと対策のコツ
私が実践している、ロゴ規定でヒヤヒヤしないための「賢い立ち回り」を紹介します。
- 「JTA公認」モデルを指名買いするヨネックスやバボラなどの競技者向けブランドには、最初から規定をクリアしている「JTA公認」タグ付きのモデルがあります。これを選べば、サイズを測る手間すら省けます。
- 迷ったら「無地」を1枚バッグに忍ばせる予備としてロゴのないシンプルなドライTシャツを1枚持っておくだけで、万が一の際の「失格リスク」をゼロにできます。お守り代わりですね。
- オリジナルプリントは「13平方センチメートル」狙いでチーム名をプリントする場合は、規定の20平方センチメートルギリギリを攻めるのではなく、少し余裕を持たせたサイズで発注するのが安全です。洗濯による生地の伸び縮みで、微妙にサイズが変わることも考慮しましょう。
まとめ:ルールを知ることは、勝利への第一歩
テニスはメンタルのスポーツです。試合直前にウェアの不備を指摘され、動揺した状態でコートに立つのはあまりにももったいない。
テニス用品を新調する際は、「かっこよさ」だけでなく「規定内か」という視点を必ず持ってください。しっかり準備を整えて、純粋にプレーだけに集中できる環境を作りましょう。
次回の試合、あなたが自信を持ってコートに立てることを応援しています!


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