テニスコートで周囲と被らない、自分らしいスタイルを追求したい。そう考えたとき、真っ先に頭に浮かぶブランドがSergio Tacchiniです。かつてジョン・マッケンローが激闘を繰り広げ、ノバク・ジョコビッチが若き日に身に纏ったあの「T」のロゴ。
最近のテニスウェアは機能性重視のあまり、どこか均一化されたデザインが多いと感じませんか?そんな中、イタリア発祥のセルジオ・タッキーニは、伝統的なエレガンスと現代的なストリート感を絶妙なバランスで保ち続けています。
白一色の世界を彩った、イタリアの革新
1960年代、プロテニスプレーヤーだったセルジオ・タッキーニ氏が自身の名を冠して立ち上げたこのブランドは、当時のテニス界にとって革命児でした。それまで「白」が絶対だったウェアに、鮮やかなカラーリングを持ち込んだのです。
実際にタッキーニのポロシャツを手に取ると、細部へのこだわりに驚かされます。特に代名詞とも言える「Young Line」のボーダー使いや、絶妙なネイビーのトーンは、他のブランドには出せない「気品」を感じさせます。私が初めて袖を通したとき、まるで往年の名選手になったかのような、背筋が伸びる思いがしたのを覚えています。
実際に着てわかった、サイズ感と着心地のリアリティ
海外ブランドを選ぶ際に最も気になるのがサイズ感でしょう。セルジオ・タッキーニのテニスウェアは、全体的にヨーロッパサイズのため、日本サイズよりもワンサイズ大きめな印象です。普段Lサイズを着用している方なら、Mサイズを選ぶとジャストフィット、少しゆったりとレトロに着こなしたいならLサイズといった具合です。
特にトラックジャケットなどは、少しタイトめに設計されているモデルもあり、そのシルエットの美しさは格別です。最近主流の吸汗速乾素材はもちろん採用されていますが、タッキーニの魅力は「質感」にあります。化繊特有のテカリを抑えたマットな風合いが、大人のテニスプレーヤーに支持される理由でしょう。
コートから街へ。ライフスタイルに溶け込む汎用性
今のトレンドは、練習後にそのままカフェに立ち寄っても違和感のない「テニスコア」スタイル。その点、タッキーニのハーフパンツやフーディーは非常に優秀です。派手すぎないロゴ使いとクラシックな配色のおかげで、デニムやチノパンとの相性も抜群です。
試合で勝つための戦闘服であると同時に、自分の個性を表現するファッションアイテムでもある。この二面性こそが、多くのファンを惹きつけて離さないSergio Tacchiniの真髄です。
どこで手に入れるのが正解か
残念ながら、日本のスポーツ量販店でタッキーニが壁一面に並んでいる光景は稀です。だからこそ、オンラインショップや正規代理店を活用して、自分だけの一着を探す楽しみがあります。人気のヴィンテージモデルのリバイバル品などは、入荷後すぐに完売することもあるため、こまめなチェックが欠かせません。
単なる流行に流されるのではなく、歴史と美学を纏う。次の週末、セルジオ・タッキーニのウェアでコートに立ってみてください。きっと、ボールを打つ感覚さえも新しく感じられるはずです。


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