「えっ、今のは取れない…」対戦相手が呆然と立ち尽くす。ツイストサーブ(キックサーブ)が綺麗に決まった瞬間の快感は、テニスプレイヤーにとって格別なものです。しかし、多くの人が「ボールを擦り上げる」という理屈は分かっていても、実際のコートではただの弱々しいスピンサーブになってしまう現実に直面しています。
私自身、ツイストサーブを自分のモノにするまでには、数え切れないほどの空振りと、そして何より「背中の痛み」を経験しました。今回は、そんな遠回りを経て見つけた、実戦で使えるツイストサーブの「掴み方」と、上達を支えてくれた道具たちの話を、生の声としてお届けします。
なぜあなたのツイストサーブは「跳ねない」のか?
理論書にはよく「時計の7時から1時の方向に振り抜け」と書いてあります。しかし、これを意識しすぎると、腕だけのスイングになり、ボールにパワーが伝わりません。私が最初に陥った罠は、トスの位置でした。
フラットサーブと同じ位置にトスを上げているうちは、絶対にツイストは打てません。頭の真上、あるいは少し左側(右利きの場合)にトスを上げる恐怖心に打ち勝つことが第一歩です。このとき、バランスを崩さないためには体幹の安定が不可欠です。
「擦る」ではなく「ぶち抜く」感覚への転換
ある日、コーチから言われた一言で世界が変わりました。「撫でるんじゃない、ボールの斜め後ろをラケットのフレームで叩き切るつもりで振れ」。
それまでは、回転をかけようと丁寧に擦っていましたが、それでは威力が出ません。むしろ、厚い当たりでボールを捉えつつ、瞬発的に上方向へ振り抜く。このとき、手首の柔軟性と前腕のしなりが重要になります。私は練習前後には必ずストレッチポールを使用して胸郭を広げ、背筋がスムーズに動くようケアを徹底しました。
また、ツイスト特有の「逆方向への跳ね」を生むには、インパクト後のフォロースルーを右側(右利きの場合)に大きく放り出す感覚が必要です。
道具に頼る勇気:スピンを最大化するセッティング
根性論だけでは限界があります。ツイストサーブの習得を劇的に早めてくれたのは、やはり道具の力でした。
まず、ガット(ストリング)の重要性です。スピン性能に特化したルキシロン アルパワーやバボラ ブラストのような多角形ポリエステルを張ることで、自分の技術不足を道具が補ってくれる感覚がありました。ボールを噛む感覚が指先に伝わってくるようになると、自然とスイングスピードも上がっていきます。
さらに、足元の安定も無視できません。膝を深く曲げ、下から上へのエネルギーを伝える際、アシックス テニスシューズのようなグリップ力と安定性に長けたシューズを履いているかどうかで、地面を蹴る力の伝わり方が全く変わります。
習得して分かった、実戦での「本当の使い方」
ツイストサーブは、エースを量産するためのショットではありません。真の価値は「相手をコートの外へ追い出し、甘くなった返球をボレーで仕留める」という展開作りにあります。
私が試合で使う際は、あえてデュースサイドのワイドを狙います。高く跳ね、さらに外側へ逃げていくボールに対し、相手はバックハンドのハイボレーに近い形で合わせるしかありません。この「相手を不快にさせる」感覚を一度味わうと、練習の苦労はすべて吹き飛びます。
最後に:怪我をせず、長く楽しむために
ツイストサーブは体に負担がかかるショットです。練習しすぎると腰や肩を痛めやすいため、ザムスト サポーターなどで予防することも検討してください。
「昨日よりも1センチ高く跳ねた」「少しだけ相手の体がのけ反った」。そんな小さな変化を楽しみながら、あなただけの究極のツイストサーブを完成させてください。コートでその弾道を描けたとき、あなたのテニスは新しいステージへ進むはずです。
次回の練習では、まずは「トスを頭の後ろに投げる」ことから始めてみませんか?


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