テニスとランニング、どちらも趣味にしている方なら一度は「このウェア、どっちもいけるんじゃない?」と考えたことがあるはずです。実は、クローゼットに眠っているテニスウェアは、ランナーにとって非常に優秀なポテンシャルを秘めています。
私自身、週末はテニススクールに通い、平日の夜は近所を走る生活を続けていますが、最近ではウェアの境界線がほとんどなくなりました。今回は、実際に両方の競技で同じウェアを使い回している経験から、テニスウェアをランニングに転用する際のリアルな使い心地と、絶対に外せないチェックポイントをお伝えします。
なぜテニスウェアはランニングと相性がいいのか?
結論から言うと、テニスウェアはランニングでも全く問題なく使えます。むしろ、テニス特有の「激しい動きへの対応」が、ランニングにおいてプラスに働くシーンが多いのです。
1. 圧倒的なポケットの安心感
テニスパンツの最大の特徴は、ボールを入れるための深く設計されたサイドポケットです。これがランナーにとっては、スマホや鍵、エナジージェルなどの補給食を入れるのに最適。一般的なランニングパンツはポケットが浅かったり、背面に小さくしかなかったりしますが、テニスのボトムスなら、走っている最中に中身が飛び出す不安がほとんどありません。
2. 汗冷えを防ぐ高い速乾性能
真夏のコート上で数時間プレーすることを想定しているテニスウェアは、吸汗速乾性が極めて高いです。ヨネックス Tシャツなどの競技ブランドのものは、大量に汗をかいても肌に張り付きにくく、長距離走でも不快感が抑えられます。
3. 周りと被らない「華やかさ」
ランニングウェアは機能美を追求したシンプルなものが多いですが、テニスウェアは襟付きのポロシャツや、女性ならスコートなど、デザインの幅が広いのが魅力です。いつものランニングコースでも、テニスブランドの明るいカラーを取り入れるだけで、気分がガラリと変わります。
ここは注意!ランニング転用で見落としがちなポイント
良いことばかりのようですが、数キロ走ってみて初めて気づく「落とし穴」もあります。
- リフレクター(反射材)の欠如テニスは照明のあるコートや日中に行うのが基本です。そのため、ランニング専用ウェアによくある「反射プリント」がほぼ付いていません。夜間のロードを走る際は、必ず反射タスキやLEDアームバンドを併用して視認性を確保しましょう。
- 「股擦れ」への警戒テニスパンツは横方向の大きな動きに対応するため、裾がやや広めに設計されていることがあります。太ももがしっかりしているタイプの方がこれを知らずに10km以上走ると、生地の端が擦れて痛む「股擦れ」を起こすことがあります。長距離を走るなら、下にスポーツタイツを履くのが正解です。
- シューズだけは「浮気」厳禁ウェアは兼用できても、シューズだけは別です。オムニ・クレー用のテニスシューズでアスファルトを走ると、膝を痛める原因になります。足元だけは必ずランニングシューズを準備しましょう。
実際に試してよかった!おすすめの兼用スタイル
私が実際にフィールドテストを繰り返して辿り着いた、おすすめの組み合わせを紹介します。
・トップス:襟付きポロスタイル
アディダス テニスウェアのポロシャツは、ランニング中に近所のカフェに立ち寄っても浮かない「きちんと感」が出せます。ボタンを開ければ通気性も調整できるので、体温調節が難しい季節に重宝します。
・ボトムス:テニス用ショートパンツ+タイツ
メンズであれば、あえて少し丈の長いテニスパンツを選ぶと、ランニングタイツとのレイヤードが非常にスマートに決まります。ポケットに完全ワイヤレスイヤホンのケースを入れても揺れにくいのは、テニスパンツならではの恩恵です。
・レディース:スコート+ロングレギンス
「ランニング用のランスカは少し甘すぎる」と感じている女性には、テニス用のスコートがおすすめ。プリーツがしっかり入ったフィラ スコートなどは、走る時の揺れが美しく、モチベーションアップに繋がります。
まとめ:賢く使い回してスポーツを日常に
テニスウェアをランニングに活用することは、単なる節約術ではなく、自分らしいスタイルを見つける楽しい試みです。ポケットの深さに感動したり、デザインの華やかさに背中を押されたり、兼用することで得られるメリットは想像以上に大きいはず。
まずは手持ちのナイキ ドライフィットシャツから試してみてください。走る楽しさが、また少し新しくなるかもしれません。


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