公式戦の朝、受付でウェアのロゴを指摘されて冷や汗をかいた経験はありませんか?私もかつて、お気に入りのテニスウェアで意気揚々と会場入りしたものの、ロゴが規定より数ミリ大きいと言われ、慌てて本部の売店で代わりのシャツを買いに走った苦い思い出があります。
2025年度のJTA(日本テニス協会)ルールにおいても、ウェアのロゴ規定は非常に厳格です。特に近年はレギンスやコンプレッションウェアの着用ルールがアップデートされており、知らずに「いつもの練習着」で出場すると、思わぬペナルティを受けるリスクがあります。この記事では、現役プレーヤーの視点から、2025年の最新規定を噛み砕いて解説します。
2025年最新:部位別のロゴ面積と個数ルール
テニスのルールブックを開くと、そこには「平方センチメートル」という細かな数値が並んでいます。これを現場で判断するのは至難の業ですが、以下の主要なポイントさえ押さえておけば、大半のトラブルは回避できます。
シャツ(前面・背面・襟)
シャツの前面は最も視線が集まる場所であり、規定も細かくなっています。
- 製造業者ロゴ: 39平方センチメートル(例:6.2cm × 6.2cm程度)以内。これが2つまで許容されます。
- 配置: 胸だけでなく、襟元にロゴがあるタイプも1つとしてカウントされるため注意が必要です。
袖(スリーブ)
袖のロゴは、ダブルスの試合などでペアと揃える際に見落としがちなポイントです。
- 男子: 各袖に39平方センチメートル以内が2つまで。
- 女子: 各袖に26平方センチメートル以内が1つ、またはロゴなしなど、種目によって微差が生じる場合があります。
ボトムス(ショーツ・スコート)
ボトムスに関しては、テニスショーツやスコートの前面、または背面に13平方センチメートル以内を2つ、もしくは26平方センチメートル以内を1つまで配置可能です。最近流行のサイドに大きなライン状のロゴが入ったものは、規定外となる可能性が高いので避けましょう。
2025年の注目変更点:レギンスとアンダーウェアの扱い
2025年規定で特に意識したいのが、女子のレギンス着用に関する柔軟化と、それに伴うロゴの扱いです。
以前はスコートの下に履くのが一般的でしたが、現在はレギンス単体での出場が認められるケースが増えています。しかし、その場合でもレギンスに付いているスポーツタイツメーカーのロゴが規定サイズ(13〜26平方センチメートル)を超えていないか確認が必要です。
また、アンダーアーマーなどのコンプレッションウェアを重ね着する場合、上に着たシャツの袖からインナーのロゴが露出してしまうと、それも「ロゴの数」としてカウントされてしまいます。重ね着をする際は、インナーを無地にするのが最も安全な選択です。
失敗しないためのセルフチェック術
試合前夜、バッグに詰める前に以下の3点をチェックしてください。
- 「JTA公認」タグの有無: 大手のヨネックスやアシックスの競技モデルであれば、規定内であることを示すタグがついていることが多いです。
- ロゴの合計数: シャツの胸、袖、襟、ボトムス……全身でロゴが「うるさく」なっていないか。合計数に上限がある大会もあります。
- 隠せる準備を: 万が一のために、ロゴを隠すためのテーピングテープ(肌色やウェアと同色)を持参しましょう。ただし、2025年規定では「テープでのロゴ隠し」自体を認めない厳格な審判もいるため、あくまで最終手段です。
テニスは紳士・淑女のスポーツと言われる通り、服装の乱れはプレーの乱れ、ひいてはマナー違反と見なされかねません。2025年の新ルールを正しく理解し、堂々とコートに立ちましょう。最高のテニスラケットを振るう前に、まずはそのウェアが合格かどうか、今一度鏡の前で確認してみてください。


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