「このウェア、試合で着ても大丈夫かな?」と、大会の本部席でドキドキしながらドローを確認した経験はありませんか。実は私も、初めての草トーナメントで、お気に入りの大きなロゴ入りシャツが「ロゴ規定外」だと指摘され、慌てて会場の売店で無難なシャツを買いに走った苦い思い出があります。
テニスのゲーム(試合)において、ウェア選びは単なるファッションの枠を超え、競技者としての「ルール」そのものです。せっかくの練習の成果を出す前に失格……なんて悲劇を避けるために、今回は公式戦で勝てる、そして自信を持ってコートに立てるゲームウェアの選び方を徹底解説します。
知らないと怖い!テニスウェアの「ゲーム規定」の正体
まず、多くのプレイヤーを悩ませるのがJTA(日本テニス協会)のルールです。学生の大会や一般の公認大会では、このルールが厳格に適用されます。
ポイントは大きく分けて2つ。1つは「JTA公認ラベル」がついているかどうか。もう1つは「ロゴのサイズと数」です。メーカーのロゴ、たとえばヨネックスやバボラのマークが、規定の平方センチメートルを超えていないか、また袖や背中にいくつ配置されているかが細かく決まっています。
最近のトレンドである派手なグラフィックデザインはOKでも、特定の広告ロゴが入っているとNGになる場合があるため、購入前には必ず「JTA公認」のタグをチェックしましょう。
パフォーマンスを左右する!私が実感したウェア選びの3項目
ルールをクリアしたら、次は「勝つための機能」です。真夏の3セットマッチや、冬の冷たい風の中での連戦を経験して分かった、譲れないポイントを紹介します。
- 「吸汗速乾」の限界に挑む汗でシャツが肌に張り付くと、サーブのトスアップの瞬間に肩が突っかかる感覚が生まれます。ナイキやアディダスのドライフィット系素材は、汗をかいても重くならず、集中力を切らしません。
- ストレッチ性と「カッティング」テニス特有の激しい左右の切り返しや、深い股割りの動作には、素材の伸びだけでなく「立体裁断」が効いてきます。特にアシックスのウェアは、日本人の体型に合わせた裁断が多く、激しい動きの中でも裾がめくれ上がりにくいと感じます。
- ポケットの「深さ」と「安心感」ゲームウェアにおいて、パンツのポケットは命です。セカンドサーブ用のボールを入れた際、ポケットが浅いと走るたびにボールがこぼれそうで気になってしまいます。私は必ず、ボールを2球入れても余裕がある プリンスやフィラのショーツを選んでいます。
迷ったらこれ!信頼と実績の王道ブランド
どれを選べばいいか迷っているなら、以下のブランドから選べば間違いありません。
- ヨネックス (YONEX): 圧倒的な安心感。ベリークール素材は、夏の酷暑の中での試合で「本当に体感温度が下がる」感覚を教えてくれました。
- フィラ (FILA): レディースを中心に、クラシカルでおしゃれなデザインが豊富です。それでいて、しっかりJTA規定をクリアしているモデルが多いのが魅力。
- ルコックスポルティフ: 洗練されたデザインで、周囲と差をつけたい方におすすめ。機能性も高く、軽さが際立ちます。
最後に:ウェアはあなたの「戦闘服」
お気に入りの、そしてルールを完全にクリアした「自分史上最高のゲームウェア」を身に纏うと、背筋がスッと伸びます。それは対戦相手に対しても「私はルールを知り、準備を整えてきた競技者だ」という無言のプレッシャーを与えることにも繋がります。
次の試合、あなたが最高のウェアで、一球に全てをぶつけられることを願っています。まずは、自分のサイズに合ったテニスシューズと一緒に、トータルコーディネートを想像することから始めてみませんか。


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