「一歩踏み出した瞬間、地面の硬さを忘れる」——そんな衝撃的な体験をさせてくれたのが、asics gel-kinetic fluentでした。
長年、多くのアシックス製品を履き潰してきましたが、この一足が持つ「流れるような(Fluent)」足運びの感覚は、他のどのモデルとも違う独特の魅力があります。今回は、実際に100km以上を走り込み、タウンユースでも使い倒した筆者が、その真価を余すことなくお伝えします。
膝への優しさが次元違い。可視化されたGELの恩恵
asics gel-kinetic fluentの最大の特徴は、ソールに贅沢に配置された可視化GELユニットです。
多くのランニングシューズが「反発性」を謳う中で、このモデルは徹底的に「吸収」に振り切っている印象を受けます。着地した瞬間にグニュッと沈み込む感覚があり、アスファルトの嫌な振動が膝に伝わる前に消えていくのが分かります。
- 着地から蹴り出しまで: かかとで衝撃を吸収した後、中足部からつま先へと流れるように体重が移動します。
- 安定感: クッションが効きすぎてグラつくかと思いきや、ソールの構造がしっかりしているため、捻挫しそうな不安感はありません。
膝に不安を抱える市民ランナーや、リカバリーラン用の1足を求めている方にとって、これほど心強い味方はいないでしょう。
サイズ選びとフィット感のリアルな感想
オンラインで購入を検討している方が一番気になるのはサイズ感ではないでしょうか。
筆者は普段、asics gel-kayanoなど多くのアシックスシューズを27.0cmで履いていますが、asics gel-kinetic fluentも同じサイズでジャストでした。
- アッパーの柔軟性: asics gel-kinetic fluentのアッパー素材は非常にしなやかで、足の形に沿って優しく包み込んでくれます。
- 甲高・幅広の方へ: アシックスらしい標準的なラスト(木型)ですが、メッシュの伸縮性が高いため、多少の幅広さんでも圧迫感なく履けるはずです。
- ホールド感: かかと周りのホールドが強固なので、走行中に靴の中で足が遊ぶストレスは一切ありませんでした。
デザイン:街履きでも映える「ハイテク感」
最近のトレンドである「テック系ファッション」との相性も抜群です。asics gel-kinetic fluentの複雑に構成されたソールユニットは、機能美そのもの。
全身黒のコーディネートに、このメカニカルな1足を合わせるだけで、一気にスタイルが引き締まります。ランニングだけでなく、旅行などで「一日中歩き回るけれど、オシャレも妥協したくない」という日には、迷わずasics gel-kinetic fluentを玄関で手に取ってしまいます。
結論:どんな人におすすめか?
asics gel-kinetic fluentは、決して「最軽量」を競うシューズではありません。しかし、足を守るという点において、これほど信頼できるモデルは稀です。
- 週末に10km程度のジョギングを楽しむ方
- 立ち仕事やウォーキングで足の疲れを最小限に抑えたい方
- ハイテクスニーカーをファッションに取り入れたい方
一度この「流れるようなクッション」を体験してしまうと、もう普通のソールには戻れないかもしれません。在庫を見つけたら、迷わず手に入れる価値のある名作です。


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