「泳ぎやすさが全然違う」と、かつて多くのスイマーが信頼を寄せていたアシックスの競泳水着。しかし最近、スポーツ用品店を回っても、オンラインショップを覗いても、あの慣れ親しんだ「a」のロゴが入った競技用モデルをめっきり見かけなくなったと感じていませんか?
実は、アシックスは2022年から2023年にかけて競泳事業から事実上撤退しており、現在は新作のレース用モデルが生産されていません。私自身、あの独自の締め付け感と「ハイドロシリーズ」の独特な光沢に魅了された一人として、このニュースは大きなショックでした。
今回は、今でもアシックスを追い求めるスイマーのために、現在の市場状況と代替となる選択肢について、現場の感覚を交えて詳しく解説します。
アシックス競泳水着が市場から消えた理由と現状
長年、日本競泳界を支えてきたアシックスですが、現在はフィットネス向けやスクール用の一部を除き、本格的な競技モデルの展開を終了しています。
かつて五輪選手も愛用したTOP IMPACT LINEなどの布帛(ふはく)水着は、今や「伝説の名作」となりつつあります。店頭在庫はほぼ払底しており、現在手に入れるには、一部のショップが保有する型落ちのデッドストックか、フリマアプリ等での二次流通を探すしかありません。
多くのスイマーが今も探し続ける「伝説のモデル」
なぜ、生産終了から時間が経っても「アシックスじゃなきゃダメだ」という声が消えないのでしょうか。それは、他メーカーにはない独自の素材感にあります。
- ハイドロCD / ハイドロP: 「水に濡れた時のフィット感が唯一無二」と評されるシリーズ。特にその薄さと光沢は、練習効率を高めるだけでなく、着用時のモチベーションを上げる不思議な力がありました。
- TOP IMPACT LINE: 骨盤のサポート性能が非常に高く、後半の粘りを生み出すレース専用水着。これに代わる着圧バランスを探すのは、ベテランスイマーほど苦労しています。
アシックス愛好家が次に選ぶべきブランドは?
「アシックスの在庫が見つからない、でも今の水着がボロボロ……」そんな時に検討すべき、着用感の近いブランドを私の体験から提案します。
1. ミズノ 競泳水着
同じ日本ブランドとして、日本人の体型を最も理解しているのはやはりミズノです。GX・SONICシリーズは、アシックスの布帛モデルに近いホールド感があり、移行しても違和感が少ないのが特徴です。
2. Jaked(ジャケッド)
かつてアシックスが日本国内での展開をサポートしていたイタリアブランド。アシックスが培った知見がデザインや機能に反映されている時期があり、テクニカルな水着を好む方には相性が良いでしょう。
3. arena(アリーナ)
耐久性を重視してアシックスの練習用を使っていたなら、タフスーツがおすすめです。毎日ハードに泳いでも生地がへたれにくい安心感は、アシックスユーザーも納得のクオリティです。
今からアシックスを手に入れるための賢い探し方
どうしても「あの着用感」を諦めきれない場合、以下のルートを根気強くチェックするしかありません。
- ECサイトの「型落ち」検索: Amazonや楽天で、サイズが限定された在庫が奇跡的に残っている場合があります。
- オークション・フリマサイトの活用: 「新品・未使用」で出品されるケースもありますが、経年劣化によりゴムが硬化しているリスクも考慮しましょう。
- 地方のスポーツ用品店: 意外と、地域密着型の店舗の隅にアシックス 練習用水着が眠っていることがあります。
最後に:新しい「相棒」を見つける勇気を
アシックスの競泳水着は、間違いなく一時代を築いた傑作でした。しかし、水着の技術は日々進化しています。過去の名作をリスペクトしつつ、今の自分が最もベストタイムを狙える一着を探す。それもまた、競泳というスポーツの醍醐味かもしれません。
かつてアシックスを履いて感じたあの「水との一体感」を、次はどの水着で再現するか。新しい水着に袖(脚)を通す瞬間のワクワクを、ぜひ忘れないでください。


コメント