テニスラケット選びで「自分に何が合うかわからない」と迷ったとき、必ずと言っていいほど候補に挙がるのがHEAD ラジカルシリーズです。通称「オレンジのラケット」として親しまれ、アンディ・マレー選手が愛用することでも知られるこのモデルは、長年「万能型の最高峰」として君臨してきました。
しかし、2025年に最新の「Auxetic 2.0」テクノロジーを搭載した新モデルが登場したことで、その打球感や操作性はさらなる進化を遂げています。今回は、実際にコートで打ち込んだ体験談を交えながら、最新のHEAD ラジカルの魅力と、失敗しない選び方を徹底解説します。
HEAD ラジカルが「万人向け」と言われる本当の理由
多くのテニスプレーヤーがHEAD ラジカルを手に取る最大の理由は、パワー、コントロール、スピンの「黄金比」にあります。
実際に手に取ってみると分かりますが、最近の流行である「中厚ラケット」のような過剰な弾きはありません。かといって、競技者向けの「超薄ラケ」のようなハードな難しさもない。まさに、自分のスイングがそのままボールに伝わる感覚こそがHEAD ラジカルの本質なのです。
特に最新の「Auxetic 2.0」を搭載したモデルでは、ミスヒットした際の不快な振動が劇的に減り、芯を捉えたときの「吸い付くような打球感」がよりクリアになりました。
【体験インプレ】実際にコートで打ち込んでみた
ストローク:狙った場所に「刺さる」コントロール
ベースラインからの打ち合いでは、そのコントロール性の高さに驚かされます。特にフラットドライブ系のショットを打つ際、コートの四隅にボールが吸い込まれていくような感覚がありました。
「あと数センチ深く入ってほしい」という願いに応えてくれる、絶妙なホールド感です。
ボレー:面の安定性が生む鉄壁の守備
HEAD ラジカルは、相手の強打に対しても面がブレません。ボレーの際、パチンと弾くのではなく、一度グッと受け止めてから押し出せるため、タッチショットやドロップボレーの繊細な感覚が非常に研ぎ澄まされます。
サーブ:振り抜きの良さがスピードを変える
独特のフレーム形状により、空気抵抗をあまり感じません。スムーズにラケットが走るため、フラットサーブのスピードアップはもちろん、スピンサーブの跳ね具合も前作より一段階上がった印象です。
あなたはどのモデルを選ぶべき?
HEAD ラジカルシリーズには、プレーヤーのレベルに合わせて複数のスペックが存在します。
1. 王道の選択:HEAD ラジカル MP
迷ったらこれを選べば間違いありません。300gという標準的な重さながら、98平方インチのフェイスサイズが驚くほどの操作性を生みます。「自分でボールを操っている」という感覚を最も味わえる一本です。
2. 競技者・パワー自慢へ:HEAD ラジカル PRO
315gの重量が生む重厚な打球感が魅力です。重い分、相手のボールに打ち負けることがなく、自らパワーを伝えた時の「重いショット」は快感そのもの。筋力があり、しっかり振り抜ける中上級者に最適です。
3. 操作性と優しさ重視:HEAD ラジカル TEAM
280gと軽量で、フェイスサイズも少し大きめの102平方インチ。ジュニアプレーヤーや女性、あるいはダブルス中心で素早いラケットワークを求める方に最高のパートナーとなります。
性能を最大化するストリング(ガット)の組み合わせ
ラケットの性能を引き出すには、ガット選びも重要です。
- さらにコントロールを極めるなら: HEAD リンクスツアー。多角形ポリの食いつきが、スピン性能をさらに引き上げます。
- ソフトな打球感を求めるなら: HEAD ベロシティMLT。ナイロンマルチの柔らかさが、腕への負担を減らしつつパワーを補います。
- バランスを追求するなら: HEAD ホークパワー。ホールド感と弾きのバランスが、最新ラジカルと相性抜群です。
結論:ラジカルは「自分のテニスを正直に映す鏡」
HEAD ラジカルは、決して「当てるだけで勝手に飛んでいく」ラケットではありません。しかし、正しいスイングをすれば、それに応じた最高の結果を返してくれる信頼の一本です。
「今の自分の技術をワンランク上に引き上げたい」「もっと狙ったコースに打ち込みたい」と考えているなら、ぜひ一度このオレンジの最新兵器を試してみてください。コート上で感じるその「クリアな打感」は、あなたのテニスを変えるきっかけになるはずです。


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