テニス界で「究極のホールド感」を語る上で欠かせない存在となったHEAD GRAVITY。2025年モデルでは、待望のオーセチック 2.0が搭載され、その打球感はさらなる高みへと到達しました。
「薄ラケットのようなしなりは欲しいけれど、パワー負けしたくない」「スイートスポットが広くて、扱いやすいラケットを探している」そんなプレーヤーの理想を形にしたHEAD GRAVITY 2025シリーズを、実際にコートで打ち込んだ体感ベースのレビューと共にお届けします。
オーセチック 2.0で進化した「雑味のない一体感」
前作でも評価の高かったHEAD GRAVITYですが、今作の最大の変化は「情報の正確さ」にあります。グリップエンドにまでオーセチックテクノロジーが採用されたことで、インパクトの瞬間にボールがどう潰れ、どこへ飛ぼうとしているのかが、驚くほどクリアに掌に伝わってきます。
実際に打ってみて衝撃的だったのは、オフセンターで捉えた時の挙動です。不快な微振動がカットされ、多少打点が遅れても「面が粘ってくれる」感覚があります。これまでのHEADのラケットの中でも、最も「ラケットとの一体感」を味わえる仕上がりになっています。
モデル別・本音の体験レビュー
GRAVITY PRO:ハードヒッターが求める「絶対的安心感」
18×20という密なストリングパターンから連想される「難しさ」は、良い意味で裏切られます。
- 打球感: ボールを潰す感覚が凄まじく、ライン際で「もうひと伸び」する生きた球が打てます。
- 体験談: 「相手の強打をブロックした時の安定感が別格。ボレーでも面がブレないので、自分から攻めていける安心感があります」
GRAVITY TOUR:シリーズ中、最も進化した「黄金スペックの対抗馬」
今作からフェイスサイズが98インチに変更され、操作性が劇的に向上しました。
- 打球感: GRAVITY特有のしなりを維持しつつ、振り抜きがシャープに。
- 体験談: 「100インチだと少し振り遅れる感覚があったが、98になったことでサーブのヘッドスピードが上がった。競技者志向だが、重すぎない絶妙なバランス」
GRAVITY MP:全プレーヤーに推奨したい「万能のしなり」
最も多くの人がGRAVITYの良さを体感できるのがこのMPです。
- 打球感: RA値が低く設定されており、とにかく柔らかい。それでいて、スイートスポットが上部に広いため、スピンも自然にかかります。
- 体験談: 「低い球を持ち上げるのがとにかく楽。飛びすぎを怖がらずにフルスイングできるので、結果的にショットの精度が上がりました」
他のラケットと何が違うのか?
HEAD SPEEDが「弾きとスピード」のラケットだとするならば、HEAD GRAVITYは「掴んで運ぶ」ラケットです。
また、ライバル機とされるウィルソンのWilson BLADEと比較すると、GRAVITYの方がスイートスポットが「丸く、広い」印象を受けます。ブレードがピンポイントで打ち抜く刀だとすれば、グラビティは厚い手のひらで押し出すような、そんな包容力があります。
メリットと知っておくべきデメリット
メリット
- 圧倒的な肘への優しさ: 衝撃吸収性が高く、長時間のプレーでも疲れにくい。
- 現代的な打点に対応: 現代のテニスに多い「ラケット先端寄り」での打球に強い。
デメリット
- オートマチックな飛びはない: ラケットに飛ばしてもらいたい初心者には、少し重く感じる可能性があります。
- トップヘビーなバランス: モデルによっては先が重く感じるため、操作性に慣れが必要です。
結論:あなたはどのグラビティを選ぶべきか
今回のHEAD GRAVITY 2025シリーズは、単なるマイナーチェンジではありません。
- 重厚なコントロールと面安定性を極めるなら、GRAVITY PRO。
- 操作性とボックス系の打球感を両立させたいなら、進化した**GRAVITY TOUR**。
- 柔らかな打球感でコートを支配したいなら、迷わず**GRAVITY MP**。
一度この「掴んで離さない」感覚を味わうと、他のラケットには戻れなくなるかもしれません。まずは、ご自身のスイングスピードに合わせてGRAVITY MPから試打してみることを強くおすすめします。
このラケットの性能を最大限に引き出すために、おすすめのストリング(ガット)セッティングについてもアドバイスが必要ですか?


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