「よし、決まった!」と思った瞬間、ボールが白帯に当たって力なく相手コートへポトリ。テニスをしていれば誰もが経験する「ネットイン」の瞬間です。打った側はラッキー、された側はアンラッキー。この紙一重のプレーが、時に試合の流れをガラリと変えてしまいます。
今回は、テニスプレーヤーなら避けては通れないネットインのルールやマナー、そして実際にコートで起きた喜怒哀楽あふれる体験談をたっぷりとお届けします。
テニスのネットイン、ルールとマナーの正解
まずは基本のおさらいです。ネットインとは、打球がネットの最上部(白帯)に当たって相手コートに入ること。この扱いは、シチュエーションによって異なります。
- 通常のラリー中: 「有効」です。プレーはそのまま続行されます。
- サーブの時: 「レット」となり、やり直しです。ただし、ネットに当たってからサービスエリア外に落ちた場合はフォールトとなります。
そして最も大切なのがマナーです。プロの試合を見ていると、ネットインでポイントが決まった選手がラケットや手をスッと挙げるシーンを見かけますよね。あれは「運でポイントを取ってしまってごめんなさい」という謝罪(アポロジー)のサインです。
草トーナメントや部活動でも、この会釈一つで相手との空気感が変わります。「ラッキー!」と叫びたい気持ちをグッとこらえ、まずは相手に敬意を示すのがスマートなテニスプレーヤーの嗜みです。
【体験談】コートで起きた「ネットイン」の悲喜こもごも
ネットインには、人の数だけドラマがあります。筆者の周りのテニス仲間から集めた、生々しい体験談をご紹介します。
マッチポイントの「残酷な」一打
「市民大会の決勝、タイブレークの6-5。渾身のフォアハンドがネットをかすめて、相手の足元にポトリ。優勝が決まった瞬間でしたが、相手の呆然とした顔を見たら手放しで喜べなくて……。握手の時に『あのアポロジーの顔、半分ニヤけてたぞ』と笑いながら突っ込まれましたが、今でもあの時の気まずい空気は忘れられません」(30代・男性)
ネットイン返しという奇跡
「相手のドロップショットがネットイン。必死に走って、地面スレスレで拾ったボールが今度はこっちのネットインに!まさかの『ダブル・ネットイン』が成立して、会場がざわつきました。お互いコート越しに笑い合ってしまい、試合の緊張感が一気に和んだ瞬間でしたね」(20代・女性)
メンタル崩壊の引き金
「大事なポイントで2回連続ネットインを食らったことがあります。そのあと冷静さを欠いて、自分からミスを連発。試合後にテニス メンタル 強化本を即買いしました。技術以前に、運の要素をどう受け流すかがテニスには必要だと痛感した出来事です」(40代・男性)
ネットインを「味方につける」技術はあるのか?
「ネットインを狙うなんて不可能」と思われがちですが、実はネットインが起きやすいショットには特徴があります。
それは、**強烈な順回転(トップスピン)**がかかっていることです。
フラット気味のボールがネットに当たると、そのまま弾かれて手前に落ちることが多いですが、スピンがかかっていればネットを「這う」ようにして相手コート側へ落ちる確率が上がります。
現代のテニスは高反発 テニスラケットや、スピン性能に特化したポリエステル テニスガットの進化により、こうした「ネットを味方にするショット」が生まれやすくなっています。狙って出すものではありませんが、常にネットスレスレの低い軌道を攻める姿勢が、結果としてラッキーを呼び込むのです。
ネットインされた時の「一流の振る舞い」
もしあなたがネットインを食らってしまったら、どうすべきでしょうか?
一番やってはいけないのは、ふてくされた態度を取ることです。運も実力のうち。相手が謝ってきたら、軽く会釈を返して「今のショット、攻めてたね」くらいの気持ちで次のポイントに集中しましょう。
試合の流れを止めないために、ポケットに予備のボールを忍ばせておくのも大切です。スマートにテニスボールを取り出し、すぐに構えに入る。その切り替えの早さが、相手にプレッシャーを与えることにも繋がります。
まとめ
ネットインは、テニスというスポーツが持つ不確定要素の象徴です。ルールを正しく理解し、マナーを持って相手を敬い、そして起きた現象をポジティブに受け止める。
次にあなたのボールがネットを掠めた時、自信を持って手を挙げられるような、そんなフェアなプレーを目指していきましょう!
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