テニスコートで一際目を引くワニのマーク。ラコステといえばポロシャツのイメージが強いですが、今、その「テニスラケット」が感度の高いプレーヤーの間で大きな話題となっています。
「ファッションブランドのラケットでしょ?」と侮ることなかれ。その中身は、フランスの名門テクニファイバーの技術が惜しみなく投入された、驚くほど実戦的な一本でした。今回は、実際にコートで打ち込んだ筆者の体験を交えながら、その真価を深掘りします。
ラコステのラケットが、なぜ「本格派」と言えるのか
結論から言えば、現在のラコステのラケットはテクニファイバーとの共同開発によって生まれています。
かつての名選手ルネ・ラコステが発明した「スチールラケット」のDNAを継承しつつ、現代テニスに必要なパワーとコントロールを、プロモデルも手掛ける工場で形にしているのです。実際に手に取ってみると、塗装の質感の高さはもちろん、フレームの剛性感から「これは道具として本物だ」という感覚が伝わってきます。
衝撃の打ち心地:L.23とL.20をインプレッション
1. 最新の旗艦モデル LACOSTE L.23
コートでまず驚いたのは、その「静かさ」です。グリップエンドに内蔵された独自のダンパーシステムが、インパクト時の不快な微振動を魔法のように消し去ってくれます。
- 打球感: 黄金スペックのパワーを持ちながら、ホールド感(球持ち)が非常に長い。
- 体験談: 「パコーン」ではなく「ヌチャッ」とボールを掴んで運ぶ感覚。ボレーの際、相手の強いショットに負けず、狙った場所にスッと運べる安定感には舌を巻きました。振動止めをあえて外して打つと、情報のクリアさが際立ちます。
2. 扱いやすさを極めた LACOSTE L.20
もう少し楽に、優雅に飛ばしたいならこのモデル。
- 打球感: 非常に軽量(L.20Lなら約275g)ながら、打ち負けないパワーがあります。
- 体験談: 「テニス肘が気になっていた時期に使用しましたが、腕への衝撃が驚くほど少ない。スピンが自然にかかるので、アウトしそうなボールが最後にグッとコートに収まってくれる安心感があります。」
実際に使ってわかったメリット・デメリット
メリット
- 圧倒的な所有欲: ホワイトを基調としたエレガントなデザインは、ベンチに置いているだけで絵になります。
- 「腕に優しい」の最高峰: 多くのラケットを試してきましたが、制振性能に関しては頭一つ抜けています。
デメリット
- 価格設定: バボラやウィルソンの普及モデルと比較すると、数千円ほど高価な傾向にあります。
- 試打の機会: 大手スポーツ量販店でも取り扱いが少ない場合があり、実際に振ってみるハードルが少し高いのが難点です。
どんなプレーヤーにおすすめ?
このラケットをぜひ手に取ってほしいのは、以下のような方々です。
- 「人とは違う」をスマートに演出したい方どこへ行ってもピュアドライブばかり……そんな環境で、洗練された個性を出したいプレーヤーに最適です。
- 怪我を予防しながら長くテニスを楽しみたい方衝撃吸収性が高いため、ジュニア層からシニア層まで、体への負担を最小限に抑えたい方に自信を持って推奨できます。
- コントロール重視のフラットドライブ系の方LACOSTE L.23は、厚い当たりのショットで真価を発揮します。
まとめ:ラコステは「大人のテニス」を加速させる
ラコステのラケットは、単なるラグジュアリーアイテムではありません。テクニファイバーの「剛」と、ラコステの「柔」が見事に融合した、極めて完成度の高いギアです。
もしあなたが、次の相棒に「性能」と「美しさ」のどちらも妥協したくないのであれば、ラコステ テニスラケットは最高の選択肢になるはずです。一度その柔らかな打球感を味わえば、もう他のラケットには戻れなくなるかもしれません。


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