テニスラケット選びで最も難しいのは、カタログの「黄金スペック」という言葉だけで判断することです。今回、私がオムニコートとハードコートで計15時間、みっちり打ち込んできたのはヨネックス EZONE 100です。
「爆発的パワー」というキャッチコピーは本当なのか、中級プレーヤーの視点で忖度なしのリアルな体験談をお届けします。
【結論】このラケットは「攻めたいオールラウンダー」の救世主
先に結論を言うと、ヨネックス EZONE 100は、自分から展開を作りたいけれど、守備時のアシストも欲しいという欲張りなプレーヤーに最適です。特に、オフセンターで打ってしまった時の「嫌な振動のなさ」と「飛距離の落ちなさ」は、現行ラケットの中でもトップクラスだと確信しました。
スペック以上の「軽快さ」を感じる第一印象
まずは手にした瞬間の感覚から。
スペック上は300gですが、ヨネックス EZONE 100を手に取ると、スイングウェイトのバランスが絶妙なのか、非常に取り回しが良く感じます。フレームの厚み(23.8-26.5-22.5mm)からくる安心感があり、構えた瞬間に「あ、これは球に負けないな」という自信を与えてくれます。
【実打レビュー】コートで感じた本音のフィーリング
1. 打球感:柔らかいのに芯がある
インパクトの瞬間、ヨネックス EZONE 100特有の「アイソメトリック」形状のおかげか、スイートスポットが異常に広く感じます。マイルドな打球感でありながら、ボールがフェースに乗ってから弾き出される感触が手に鮮明に伝わってきます。「ボヨーン」と飛ぶのではなく、「バシッ」と意思を持って飛んでいく感覚です。
2. ストローク:勝手に深さが出る快感
一番驚いたのは、守備に回らされた時のカウンターです。少し差し込まれても、手首を返すだけでボールが相手のベースライン際まで伸びてくれます。スピン性能についても、バボラ ピュアドライブのような強烈な跳ね上がりというよりは、低く鋭く滑るようなドライブ回転がかけやすい印象を受けました。
3. サーブ&ボレー:面安定性が光る
サーブでは、トップ部分の振り抜きが良く、フラットサーブの初速が明らかに上がりました。また、ボレーに関しては「当てるだけで返る」安心感が凄まじいです。相手の強打に対しても面がブレず、ネット際でのタッチショットもヨネックス EZONE 100のしなりのおかげでコントロールしやすかったです。
メリット・デメリットを正直に公開
ここが良い!
- 圧倒的なリカバリー力: フォームが崩れても、ラケットが仕事をしてコートに収めてくれる。
- 振動吸収性が神レベル: 長時間打っても手首や肘への負担が驚くほど少ない。
- デザインの高級感: 落ち着いたブルーのメタリック塗装は、コート上で所有欲を満たしてくれます。
ここは注意が必要
- 飛びすぎ注意: 気持ちよく振り抜きすぎると、アウトボールが増える場面も。特にウィルソン ブレード 98などのボックス形状から乗り換える人は、最初は飛びを抑える感覚に戸惑うかもしれません。
- 繊細なタッチの差: 超上級者が求める「ミリ単位のコントロール」には、パワーが勝ってしまうシーンがあるかも。
最高のパフォーマンスを引き出すセッティング
今回のテストでは、ヨネックス ポリツアープロ 125を48ポンドで張りました。
この組み合わせは、ラケットの持つ柔らかさを最大限に引き出しつつ、適度なホールド感も得られるため、まずはこの設定から試してみるのが正解だと感じます。もし飛びすぎると感じるなら、ヨネックス ポリツアーレブのような多角形ガットでスピン量を増やすのがおすすめです。
まとめ:あなたのテニスを一段階上げる投資になるか?
ヨネックス EZONE 100は、決して「プロ専用の難しい道具」ではありません。むしろ、週1〜2回のサンデープレーヤーから、ガツガツ試合に出る競技者まで、幅広い層のミスをカバーし、攻撃力を底上げしてくれる相棒です。
「最近、ボールが飛ばなくなってきたな」「もっと楽にスピードボールを打ちたい」と感じているなら、このラケットを選んで後悔することはないでしょう。
次の週末、コートでこの「爆発的パワー」を体感してみませんか?


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