テニスの試合をテレビで見ているとき、プロ選手のガットに鮮やかに描かれたブランドロゴが気になったことはありませんか?あのマークは「ステンシルマーク」と呼ばれ、単なる宣伝以上のこだわりが詰まった世界です。
今回は、主要ブランドのロゴに込められた深い意味から、実際に私が自分で塗ってみてわかった「失敗しないコツ」まで、実体験を交えて詳しく解説します。
主要ブランドのロゴマークに込められた「意味と由来」
ラケットの顔とも言えるロゴマーク。そこには各メーカーの歴史とプライドが刻まれています。
- Wilson(ウィルソン): 誰もが知る情熱的な「W」。このシンプルな一文字には、100年以上の歴史と、数多くのグランドスラム王者が愛用してきた勝利への執念が宿っています。
- Babolat(バボラ): 特徴的な2本の水平ライン。これは「ダブルライン」と呼ばれ、ブランドの象徴であると同時に、回転をかけるスピンショットの視覚的な躍動感を強調しています。
- YONEX(ヨネックス): 「YY」のロゴ。バドミントンでの成功からテニスへと進出した、日本が誇る精密なものづくりの精神(Craftsmanship)を体現しています。
- HEAD(ヘッド): スキーの先端をモチーフにした独創的なデザイン。雪山という過酷な環境で培われたテクノロジーをコートへ持ち込むという、進化の系譜を表しています。
【体験談】ステンシルマークを自分で塗ってみた!失敗から学んだ成功法則
「憧れのフェデラーと同じウィルソン テニスラケットを使っているなら、ロゴも入れたい!」そう思い立ち、私は自作に挑戦しました。しかし、最初は散々な結果でした。
筆者の失敗談:インクが垂れて大惨事に
初めて挑戦した際、私はガットに直接インクをドバドバと塗りつけてしまいました。結果、インクがガットの交差している隙間から裏側へ垂れ、フレームまで真っ黒に。さらに、打つたびにボールにインクが付着し、お気に入りのテニスボールがすぐに汚れてしまったのです。
成功するための3つのコツ
何度かの失敗を経て辿り着いた、きれいに仕上げるためのポイントを紹介します。
- 「塗る」のではなく「叩く」: ステンシルインクのペン先をガットに対して垂直に当て、ポンポンと軽く叩くように色を乗せていきます。これにより、液だれを防ぎ、均一な厚みになります。
- 専用の板を使う: クリアファイルなどで自作もできますが、最初はメーカー純正のステンシル版を使うのが無難です。ガットに密着させるのがコツです。
- 新聞紙と養生: フレームにインクが付くと、除光液でもなかなか落ちません。マスキングテープや新聞紙で念入りにガードしましょう。
自分で塗ったロゴがバシッと決まると、不思議と自分の打点がどこにあるか視覚的にわかりやすくなり、練習の質が上がったのを実感しました。
知られざるプロのこだわり「打感が変わる?」
実はプロ選手の中には、ロゴの有無や塗り方に異常なほどこだわる人がいます。
例えば、錦織圭選手。彼は「インクを極限まで薄く、最低限だけ塗る」ようにリマインドしていると言われています。インクといえど、ガット全体に塗れば数グラムの重量増になり、それが繊細なタッチやスイングウェイトに影響することを嫌うためです。
また、契約の過渡期にあるプロが、あえてロゴを入れない「ブラックアウト」状態でテニスラケットを使用する光景も、ファンにとっては道具の裏側を覗き見るような楽しみがあります。
ステンシルマークを入れる際の注意点
モチベーションを上げてくれるロゴですが、注意も必要です。
- 公式戦のルール: 日本テニス協会(JTA)の規則では、ロゴのサイズや数に制限があります。あまりに巨大なオリジナルロゴを描くと、公式戦に出場できない可能性があるので注意しましょう。
- ガットの寿命への影響: インク成分がガットを硬化させることが稀にあります。特に繊細なナチュラルガットを使用している場合は、塗りすぎに注意してください。
まとめ:ロゴは自分のテニススタイルを表現するアイコン
ガットに刻まれたロゴマークは、単なる飾りではありません。それは「このブランドと共に戦う」という決意の表れであり、道具を愛でる楽しみそのものです。
自分で丁寧に塗ったロゴと共にコートに立てば、いつもの練習も少しだけプロ気分で臨めるはずです。あなたも自分のお気に入りのラケットに、魂の「一筆」を加えてみてはいかがでしょうか。
まずは、自分のラケットに合うステンシルインク レッドやステンシルインク ブラックを選んで、お試しで塗ってみることから始めてみてください。


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