先日、ソウルの街角を歩いていて驚いたことがあります。聖水洞(ソンスドン)や弘大(ホンデ)といった感度の高い若者が集まるエリアで、足元を見ると驚くほどの確率でアシックスが選ばれているのです。日本では「質実剛健なスポーツシューズ」というイメージが強いアシックスですが、今の韓国では、Y2Kファッションやテックウェアを象徴する、最もクールなファッションアイコンとして君臨しています。
もしあなたが「韓国旅行のついでに、日本で完売しているモデルや韓国限定品を手に入れたい」と考えているなら、いくつかの「コツ」を知っておく必要があります。
なぜ今、韓国でアシックスが熱いのか?
韓国のストリートシーンでは、単なるスニーカーブームを超えた「アシックス愛」を感じます。その火付け役となったのは、GEL-KAYANO 14を筆頭とするレトロランニングシューズの再評価です。韓国の人気インフルエンサーや、スタイリストたちが、あえてボリュームのあるシルバーメタリックのシューズをスラックスや甘めのスカートに合わせるミックススタイルを確立したことで、一気に火がつきました。
特に、韓国のクリエイティブ集団とのコラボレーションモデルは、発売日に長蛇の列ができ、即完売するのが当たり前。私が現地のショップを覗いた際も、GT-2160やGEL-1130の特定のカラーを求めて、熱心に店員さんと交渉する現地の若者を多く目にしました。
狙い目のショップ:どこへ行くべきか?
韓国で本気の一足を掘り出すなら、まずは以下のスポットを攻めるのが正解です。
- アシックス 江南(カンナム)店ここは聖地と言っても過言ではありません。圧倒的な品揃えはもちろん、足型計測サービスなども充実しています。新作のドロップ日(発売日)には、ここが最も活気付きます。
- アシックス 弘大(ホンデ)店若者の街にあるこの店舗は、ライフスタイル系のラインナップが非常に強力です。ストリートに馴染むデザインを探すなら、まずここをチェックしてください。
- セレクトショップ「BEAKER」や「Musinsa Terrace」公式店で売り切れていても、こうした高感度なセレクトショップには在庫が残っていることがあります。特にコラボ系のASICS SportStyleラインを探しているなら、立ち寄る価値は大いにあります。
日本との価格差と「賢い買い方」
正直に言うと、定価ベースでは日本と韓国で劇的な価格差はありません。為替レートによっては、日本の方が数千円安い場合すらあります。しかし、韓国で購入する最大のメリットは「免税(Tax Refund)」と「日本では手に入らない在庫」にあります。
韓国の主要なショップでは、一定金額以上の購入で即時、あるいは空港で税金の払い戻しが受けられます。これにより、実質的に日本より数%安く手に入れることが可能です。また、日本では二次流通サイトでプレミア価格がついているGEL-NYCなどが、韓国の路面店で普通に棚に並んでいる瞬間に立ち会えることもあります。この「出会い」こそが、韓国でアシックスを掘る醍醐味と言えるでしょう。
購入時に気をつけるべき「サイズ」の落とし穴
韓国で靴を買う際、一つだけ注意してほしいのが単位です。日本では「27.0cm」と言いますが、韓国では「270mm」と表記されます。店員さんにサイズを聞くときは、「ツーセブンティ(270)」と伝えるとスムーズです。
また、GEL-KAYANOシリーズなどは、モデルによってワイズ(幅)の感じ方が異なります。韓国の若者は少し大きめを選んで、紐をぎゅっと絞って履く「デカ履き」を好む傾向にありますが、自分の足に馴染む一足を見つけるために、必ず現地で試着をすることをお勧めします。
韓国の街を歩き回るための相棒を、韓国の店舗で見つける。そんな旅の思い出を、ぜひあなたも体験してみてください。


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