「ラケットを変えた時より、ガットを変えた時の方が感動が大きかった」
これは私が15年のテニス人生で、数えきれないほどのストリングを試してたどり着いた結論です。自分に合わないガットを使い続けるのは、高性能なスポーツカーにママチャリのタイヤを履かせて走るようなもの。
本記事では、2026年現在の最新トレンドを踏まえ、私やテスター仲間が実際にコートで打ち込んだ生の声をもとに、本当におすすめできるガットだけを厳選して紹介します。
テニスガット選びで後悔しないための3つの基準
ガット選びの迷路にはまり込まないために、まずは以下の3点を頭に入れておきましょう。
1. 素材の違いで決まる「打球感」と「耐久性」
ガットは大きく分けて3種類あります。自分の体調や筋力、プレースタイルに合わせて選びましょう。
| 素材 | 特徴 | 向いている人 |
| ナイロン | 柔らかく、弾きが良い。腕に優しい。 | 初心者、女性、ジュニア、肘を痛めている人 |
| ポリエステル | 硬くて丈夫。スピン性能が極めて高い。 | 中・上級者、ガットをすぐ切るハードヒッター |
| ナチュラル | 最高級の打球感とホールド感。 | タッチを重視する方、予算に余裕がある方 |
2. 太さ(ゲージ)は1.25mmを基準にする
ゲージが細い(1.20mm以下)と「飛びとスピン」が良くなり、太い(1.30mm以上)と「耐久性とコントロール」が向上します。まずは標準的な1.25mmから試し、自分の好みを調整するのが定石です。
3. テンションは「45〜50ポンド」からスタート
「プロが55ポンドで張っているから」と真似をするのは禁物です。最近のラケットは高性能なので、少し緩めの45〜50ポンドで張る方が、ガットのたわみを利用して伸びのあるボールが打ちやすくなります。
【体験レポ】2026年おすすめガットランキングBEST5
実際に数ヶ月間テストし、2026年現在も多くのプレイヤーから支持されているモデルをランキング形式で紹介します。
1位:ヨネックス ポリツアーレブ
「スピン性能と維持力が異常!」
打った瞬間、ガットがボールをギュッと掴んでから上に放り投げてくれるような感覚があります。筆者が使用した際、浅くなりがちだったフォアハンドが、相手のベースライン際で急激に落ちるようになり、エースの数が劇的に増えました。8角形構造の恩恵をはっきりと感じられる一本です。
2位:テクニファイバー X-ONE BIPHASE
「まるでナチュラルの柔らかさ」
ポリガットで手首を痛めた経験のある私が、救世主として愛用しているのがこれ。打球感がとにかくマイルドで、ボレーの時に「あ、今面に乗っているな」という時間が長く感じられます。コースの打ち分けが驚くほど楽になる、ナイロンの最高峰です。
3位:ヨネックス ポリツアープロ
「迷ったらこれ。プロも愛する究極の標準」
派手な性能はありませんが、とにかく「癖がない」のが最大の魅力。反発もスピンも程よく、自分のスイングがそのままボールに伝わります。多くのプロ選手が長年使い続けるのも納得の安心感です。
4位:ルキシロン アルパワー
「一撃の重さが違う。上級者の鉄板」
プロツアーでの使用率No.1。しっかり振り抜いた時の「パチーン!」という乾いた打球音と、相手のラケットを弾き飛ばすような重い球速は快感です。ただし、性能劣化が早いので、鮮度を重視する競技者向けと言えます。
5位:バボラ RPMブラスト
「エッグボールを打ちたいならこれ一択」
ナダル選手の使用でおなじみ。とにかくボールを潰して強烈な回転をかける感覚が素晴らしい。少し硬めの打感ですが、パワーのある人が使うとこれ以上ない武器になります。
【プレースタイル・悩み別】あなたにぴったりのガット診断
テニス初心者・女性:楽に飛ばして腕を痛めないガット
筋力に自信がない方や、テニスを始めたばかりの方は、少ない力でボールが飛んでくれるナイロンガットを選びましょう。
- おすすめ:ゴーセン ミクロスーパー(コストパフォーマンス最強)
- おすすめ:ゴーセン AKプロ(海島型構造で独特の弾きが心地よい)
中級・ハードヒッター:スピンでコートに収めたいガット
「思い切り打つとアウトしてしまう」という悩みがあるなら、スピン系ポリガットの出番です。
- おすすめ:ソリンコ ハイパーG(最初は蛍光グリーンの色が派手で驚きますが、軌道の上がりやすさに感動します。フラット気味に叩くと少し飛ばない感じがするので、厚い当たりのスピン系プレイヤーに最適です)
ボレーヤー・タッチ重視:食いつきが最高のガット
ダブルスがメインで、ネットプレーでの繊細なタッチを求める方へ。
- おすすめ:ウィルソン NXT(マルチフィラメントの定番。ソフトな打感が最高です)
【独自検証】ガットの張り替え時期のサインは「音」と「ズレ」
「ガットが切れるまで張り替えない」という方は多いですが、実はそれは非常にもったいないことです。
筆者が検証した結果、ポリガットは週2回の練習で約1ヶ月、ナイロンでも2〜3ヶ月で弾力性が失われます。
- 打球音が「ポコッ」と鈍くなる
- ガットを手で直しても、すぐにズレたまま戻らなくなる
- 以前よりボールが飛ばなくなり、腕に嫌な振動が伝わる
これらのサインが出たら、すぐにショップへ行きましょう。新しいガットに張り替えた直後の「パチーン!」という爽快な打球感は、あなたのテニスへのモチベーションを確実に引き上げてくれます。
まとめ:自分の「最高の一本」を見つけるために
ガット選びは、自分の感覚を信じることが一番の近道です。
まずは今回紹介したヨネックス ポリツアープロやテクニファイバー X-ONE BIPHASEのような、各ジャンルの「基準」となるモデルから試してみてください。
「もう少しスピンが欲しい」「もう少し柔らかくしたい」という基準ができれば、あなたにとっての正解はすぐそこに見えてくるはずです。
次の一歩として、お手持ちのラケットに最適なテンションや、異なる種類を組み合わせる「ハイブリッド張り」について詳しく調べてみるのはいかがでしょうか?


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