「長年愛用しているラケットの塗装がボロボロになってしまった」「最新モデルの性能は気に入っているけれど、デザインが好みじゃない」——そんな悩みを持つテニスプレイヤーの間で、いま「ラケットのリペイント(塗装)」が注目を集めています。
私自身、かつてお気に入りだったバボラ ピュアドライブの塗装が剥げ、白地が見えてしまった時に「これさえ綺麗になればまだ戦えるのに」と切実に感じた経験があります。そこで意を決してプロの塗装業者に依頼したところ、新品以上の輝きを放つ「世界に一本だけの相棒」になって戻ってきました。
この記事では、実体験に基づいたリアルな感想を交えながら、テニスラケットを塗装に出す際の費用、納期、そして失敗しないためのポイントを詳しく解説します。
1. テニスラケットをプロに塗装してもらう3つのメリット
セルフ塗装も不可能ではありませんが、なぜあえて数万円を払ってプロに頼むのか。そこには圧倒的な「質の差」があるからです。
圧倒的な質感と耐久性
プロの業者は、自動車の板金塗装などでも使われるウレタン塗料などを使用します。市販のラッカー等とは異なり、ガットを張り上げる際の強烈な圧力や、コートに不意に接触した時の衝撃でも簡単には剥げません。
自分の「理想」を具現化できる
「マジョーラカラーで見る角度によって色を変えたい」「往年の名機、ウィルソン プロスタッフのようなマットブラックにしたい」といったワガママが全て叶います。自分の名前や好きな言葉をロゴとして入れることも可能です。
愛着が増し、パフォーマンスに繋がる
これは精神論かもしれませんが、ピカピカに仕上がったラケットを握ると、不思議と一球一球を丁寧に打とうという意識が芽生えます。「このラケットに見合うプレーをしよう」というモチベーションアップこそが、最大のメリットかもしれません。
2. 気になる費用相場と納期:いくらかかる?
いざ依頼しようとした時に最も気になるのがコスト面です。複数の業者を比較した一般的な相場は以下の通りです。
| 塗装内容 | 費用目安 |
| 単色(ソリッド)塗装 | 10,000円 〜 15,000円 |
| メタリック・パール・マット | 15,000円 〜 20,000円 |
| 多色・ロゴ入れ・複雑なデザイン | 25,000円 〜 40,000円 |
- 送料: 往復で2,000〜3,000円程度が別途かかります。
- 納期: 通常3週間〜6週間。塗料を完全に硬化させる時間が必要なため、シーズンオフの依頼がおすすめです。
3. 【実録】塗装でラケットの重さは変わるのか?
私が初めてリペイントを依頼した際、一番不安だったのが「塗装を厚く塗ることでラケットが重くなり、バランスが変わってしまうのではないか」という点でした。
結論から言うと、プロの仕事であれば違和感はほぼありません。
実際、私のラケットを塗装前後にデジタルスケールで計測したところ、増量分はわずか3g程度でした。元の塗装を剥離(サンディング)してから新しく塗るため、差し引きで大きな変化が出ないよう調整されています。
ただし、元の塗装を剥がさずに上塗りする格安業者の場合は、10g近く重くなることもあるので注意が必要です。
4. 失敗しない業者選びのチェックポイント
「テニスラケット 塗装 業者」で検索するといくつかヒットしますが、選ぶ際は以下の3点を確認してください。
- テニスラケット専門、またはスポーツ用品の実績があるかラケットは常に「しなり」が発生する道具です。硬すぎる塗料を使うと、打球の衝撃でクラック(ひび割れ)が入ることがあります。柔軟性のある塗料を選定できる業者を選びましょう。
- グロメットの取り外し・装着まで対応しているか塗装にはグロメットの取り外しが必須です。新品の交換用グロメットをこちらで用意し、塗装後に装着して返送してくれる業者が最もスムーズです。
- 過去の作例が公開されているかInstagramやブログなどで、細部の仕上がり(特にフレームの角や穴の周り)を公開している業者は信頼できます。
5. まとめ:一生モノのラケットに育てる選択
テニスラケットは消耗品と言われますが、塗装をリフレッシュすれば10年、15年と使い続けることができます。プロの塗装は決して安くはありません。しかし、コートに立った時の高揚感、そして仲間から「そのラケット、どこのモデル?」と聞かれる優越感は、価格以上の価値があります。
もし、今のラケットの性能には満足しているけれど見た目に飽きてしまったのなら、買い替えではなく「リペイント」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。


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