「ボックス形状のラケットは、ボールを潰して運べるから好きだ。でも、最新のカーボンラケットに慣れた身には、正直少ししんどい時もある……」
そんな贅沢な悩みを持つプレイヤーに、ダンロップ CX200(2024年モデル)は、まさに救世主のような存在かもしれません。
今回は、赤い彗星の如き鮮やかなデザインに刷新されたダンロップ CX200を、コートで実際にガッツリと打ち込んできたリアルなインプレッションをお届けします。
2024年モデルの進化:ただの「柔らかさ」ではない
スペック値だけを見ると、フェイス98平方インチ、重さ305g、バランス315mmと、いわゆる「ツアー系」の王道。しかし、一振りすればその進化に驚くはずです。
今作の大きな変化は、フレーム形状の微調整による「安定感の向上」です。前作のダンロップ CX200も非常に優秀なラケットでしたが、今作はさらに嫌な振動が消え、スイートエリアを少し外した際にも「面がブレずに堪えてくれる」感覚が強まっています。
【体験記】ショット別インプレッション:この「食いつき」は癖になる
ストローク:ライン際でググッと沈む安心感
ベースラインでの打ち合いで最も感じたのは、圧倒的な「ホールド感」です。インパクトの瞬間、ガットの上でボールが一度止まったかのような錯覚を覚えます。
厚い当たりのフラットドライブを打つと、自分の意図した深さに寸分違わず着弾する。この「100%操っている感」こそが、ダンロップ CX200の醍醐味です。また、今作は前作よりも少しだけ弾道の高さが出しやすくなっており、ディフェンス面で少し高く浮かせたい場面でも、無理なくコントロールできました。
ボレー:タッチが繊細に伝わる快感
315mmのライトバランス設計が功を奏し、ネット際での取り回しは驚くほど軽快です。
驚いたのは、ドロップボレーやアングルボレーの感覚です。フレームが適度にしなるため、繊細な指先の感覚がそのままボールに伝わります。相手の速い突き球に対しても、ダンロップ CX200のしなやかさが壁となり、勢いを吸収して足元に沈める操作が非常にやりやすい。
サーブ:コースを射抜く精密機械
スピード狂には物足りないかもしれませんが、コースと回転で勝負するプレイヤーには最高の武器になります。
特にワイドへのスライスサーブ。ボールを「擦る」感触が手に取るようにわかるため、サイドラインギリギリを狙う勇気が持てます。セカンドサーブでも、しっかり振り抜けばネットの高いところを通して確実にスピンで落とせる、そんな信頼感がありました。
惜しいポイント:ここだけは覚悟してほしい
絶賛しましたが、もちろん万人向けではありません。
正直なところ、パワーアシストはかなり控えめです。黄金スペックのバボラ ピュアドライブのような「当てるだけで勝手に飛んでいく」魔法は期待しないでください。
自分の足でしっかり構え、体全体でスイングし続けられる筋力と集中力が必要です。サボると露骨にボールが浅くなります。
比較:ライバル機とどう違う?
ウィルソン ブレード 98と悩む方も多いでしょう。ウィルソン ブレード 98はもう少し「しなり」がダイレクトで硬派な印象ですが、ダンロップ CX200の方が打球感がマイルドで、体への衝撃が少ないように感じます。
もっと楽にテニスがしたいなら、迷わず兄弟モデルのダンロップ CX400 TOURをおすすめします。
まとめ:CX200は「テニスの楽しさ」を再確認させてくれる
ダンロップ CX200は、プレイヤーの技術を底上げしてくれるラケットではありません。むしろ、プレイヤーが持っている技術を、1%も無駄にせずコートに表現するための「純粋な道具」です。
「自分のスイングでボールを支配したい」「ボックス形状の柔らかい打感が好きだが、少しの安心感も欲しい」
そんな方は、ぜひダンロップ CX200を手に取ってみてください。きっと、もっと丁寧に、もっと戦略的にテニスがしたくなるはずです。
相性の良いガットとして、さらに食いつきを強めるならダンロップ エクスプロッシブ・バイト、スピードを補いたいならダンロップ エクスプロッシブ・スピードを張るのが、2024年モデルの良さを引き出す近道ですよ。
次の一歩として、あなたのプレースタイルに合わせた具体的な「ガットのテンション設定」や、ライバル機との詳細な数値比較表の作成も可能です。いかがでしょうか?


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