アメリカ・フロリダ発のテニスブランド「DIADEM(ダイアデム)」。コートでひときわ目を引くティールブルーのフレームを手にするプレーヤーが、今日本でも急速に増えています。
「大手メーカーのラケットにはない、中身の詰まった打球感がたまらない」
「振動吸収性が凄まじくて、肘への負担が減った」
そんな口コミを耳にして気になっている方も多いはず。今回は、元プロ選手たちが「自分たちが本当に使いたいもの」を追求して作り上げたDIADEMの主要3シリーズについて、実際にコートで打ち込んだ筆者の体験談を交えて徹底解説します。
DIADEMの真骨頂「FSシステム」がもたらす唯一無二の感覚
DIADEMのラケットを語る上で外せないのが、フレーム内部に高密度フォームを充填した「FSシステム」です。一般的なラケットの内部が空洞であるのに対し、DIADEMは中身がギッシリ詰まっています。
初めて打った瞬間に驚くのは、その「雑味のなさ」です。インパクトの瞬間に手に伝わる不快な振動がほぼゼロ。それでいて、ボールを潰している感覚はダイレクトに伝わってきます。「しっとり、もっちり」という表現がこれほど似合うラケットは他にありません。
1. 爆発的パワーを「掴んで放す」:NOVAシリーズ
黄金スペックのパワーは欲しいけれど、弾きすぎてコントロール不能になるのは嫌だ。そんなワガママを叶えてくれるのがDIADEM NOVAです。
【実打体験】
バボラのピュアドライブを長年愛用してきましたが、DIADEM NOVA 100に持ち替えて最初に感じたのは「ホールド感の長さ」です。ピュアドライブが「パチーン!」と一瞬で弾き出す感覚なら、NOVAは「グシャッ」と一度ボールを飲み込んでから、強烈な勢いで押し出す感覚。
特にボレーでの安定感が抜群で、相手の強打に対しても面がブレず、フォームが詰まっているおかげでラケットの重みを活かした深い返球が容易でした。
2. 攻めの精密機械:ELEVATEシリーズ
競技志向のプレーヤーや、自分のスイングを100%ボールに伝えたい方に最適なのがDIADEM ELEVATEです。
【実打体験】
98平方インチのボックス形状ということで「難しいかな?」と思いましたが、打ってみると意外なほど扱いやすい。特筆すべきはスライスショットの質です。FSシステムのおかげで、低く滑るようなスライスが面白いように決まります。
DIADEM ELEVATE 98でフルスイングした時の「芯を食った感覚」は中毒性があります。ウィルソンのブレードと比較されることが多いですが、ELEVATEの方がより打球感がマイルドで、長時間の試合でも腕が疲れにくいと感じました。
3. スピンとフィーリングの融合:AXISシリーズ
現代的なスピンテニスに、DIADEM独自のタッチを融合させたのがDIADEM AXISです。
【実打体験】
スピン系ラケットにありがちな「硬さ」や「カサカサした打感」が一切ありません。エッグボールのような急激に落ちるショットが打ちやすいのはもちろんですが、ドロップショットなどの繊細なタッチも死なないのがこのモデルの強みです。
DIADEM AXIS 100は、ハードヒットした時でも軌道のコントロールがしやすく、アウトを恐れずに振り抜ける安心感がありました。
他ブランドから乗り換える際の注意点
DIADEMのラケットは、フレーム内部にフォームが入っている特性上、数値上のスペックよりも「スイングウェイト(振った時の重さ)」をしっかり感じることがあります。
- 力に自信がない方: 通常より少し軽めの「Lite」モデルや「Team」モデルを検討してみてください。
- ストリング選び: DIADEMの純正ストリングであるDIADEM Solstice Power(星形断面)を組み合わせると、さらに強烈なスピンとホールド感を引き出せます。
まとめ:あなたはどの「青」を選ぶ?
DIADEMは、単なる「おしゃれな新興ブランド」ではありません。その性能は、一度打てば誰でも違いがわかるほど明確です。
- 楽に、かつ重厚な球を打ちたいなら: DIADEM NOVA
- ミリ単位のコントロールと安定性を求めるなら: DIADEM ELEVATE
- スピンで圧倒しつつ打感も大事にしたいなら: DIADEM AXIS
大手メーカーの最新作を試しても「何か物足りない」と感じているなら、ぜひ一度DIADEMを試してみてください。その「詰まった打感」の虜になるはずです。
「このラケット、どこの?」とコートで聞かれる準備をしておきましょう。


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