テニスの試合時間は、他のスポーツと違って「タイムアップ」がありません。そのため、初めて大会に出る方や、週末にコートを予約するプレーヤーにとって、「一体いつ終わるのか?」は切実な悩みですよね。
今回は、数多くの草トーナメントや市民大会を経験してきた筆者の実体験を交え、形式別の平均時間から、試合が長引く意外な理由までを徹底解説します。
【形式別】テニスの平均試合時間・目安一覧
まず、一般的な試合形式ごとの平均的な所要時間をまとめました。これを知っておくだけで、当日のスケジュール管理がぐっと楽になります。
- 1セットマッチ(6ゲーム先取):約45分〜1時間市民大会や練習試合で最も一般的な形式です。実力差があれば30分で終わることもありますが、接戦になると1時間を超えることも珍しくありません。
- 3セットマッチ(2セット先取):約1.5時間〜2.5時間多くの公式戦やプロの女子ツアーで採用されています。フルセットに突入すると、2時間を超える長期戦を覚悟する必要があります。
- 5セットマッチ(3セット先取):約3時間〜5時間以上グランドスラム(4大大会)の男子シングルス形式です。これはもはや「テニス」という名の耐久レースに近い体感です。
- 4ゲーム先取 / 8ゲーム先取:約30分 / 約1.2時間時間の限られた予選リーグやジュニアの試合でよく見られる形式です。
経験者は語る!数字以上に「長く」あるいは「短く」感じるリアルな要因
データ上の平均時間はあっても、現場では予想外のことが起こります。私の経験上、体感時間を左右するのは以下の3点です。
1. 「デュースの泥沼」という魔物
スコアが40-40(デュース)になり、そこから何度もアドバンテージが行ったり来たりする……。これがテニスの試合時間が読めない最大の理由です。一度、1ゲームに20分かかったことがありますが、あの時の精神的な削り合いは、時計の針を止めたかのような感覚に陥ります。
2. コートサーフェスによるラリーの長さ
ハードコートに比べ、クレーコート(土)はボールが跳ねて減速するため、ラリーが長く続く傾向にあります。粘り強い「シコラー」と呼ばれるタイプのプレーヤーとクレーで対戦したときは、1セット終わるだけで1.5時間を要し、足が攣りそうになった苦い記憶があります。
3. チェンジエンドと集中力の維持
90秒のチェンジエンド(コート交代)の時間。プロのように椅子に座れることは稀ですが、この休憩時間の過ごし方で体感時間は変わります。保冷ボトルでしっかり水分を摂りつつ、リセットできるかどうかが、長い試合を戦い抜くコツです。
試合時間を短縮・管理するためのルールと対策
「次の予定があるのに終わらない!」という事態を防ぐために、現場では以下のような工夫がされています。
- ノーアドバンテージ方式(ノーアド)デュースにならず、一本勝負でゲームを決めるルール。これがあるだけで、試合時間は20%ほど短縮されます。
- タイブレークの活用6-6になった際に7点先取で行うルールですが、ここで勝ち急ぐと逆にミスが増えて試合が長引くことも。冷静にテニスシューズのグリップを確認し、一歩ずつ詰めることが重要です。
プレーヤーが当日のスケジュールで失敗しないコツ
もしあなたが大会に参加するなら、前の試合の進行状況を確認するためにスマートウォッチなどでこまめに時間をチェックしましょう。
「前の試合が1時間で終わるだろう」と高を括っていると、前の組が超ロングゲームを展開し、自分の出番が2時間遅れるなんてことは「テニスあるある」です。待ち時間に体が冷えないよう、常に準備を整えておくのが上級者への第一歩。
試合の長さは、相手との対話の長さでもあります。たとえ予定より長引いたとしても、その「泥沼」を楽しめるようになれば、あなたも立派なテニス愛好家です!
この記事があなたの快適なテニスライフの参考になれば幸いです。次は、試合中のスタミナを維持するための便利アイテムについて詳しくご紹介しましょうか?


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