テニスをしていれば一度は耳にする、あるいは手にしたことがあるであろう「怪物ラケット」、それがバボラのピュアドライブです。2025年、待望の最新モデルが登場しました。
「結局、何が変わったの?」「前作の方が飛んだ気がするけど?」そんな疑問を持つ方に向けて、テニス歴20年の私が実際にコートで打ち倒した生の声をお届けします。
2025年モデルを打ってわかった「進化」と「違和感」
新しいピュアドライブを手に取って最初に感じたのは、フレームの「しっとり感」です。これまでのモデルは、乾いた音とともにボールを弾き飛ばす「パキーン!」という打球感が特徴でしたが、今作はボールを一瞬キャッチするようなマイルドさがあります。
体感した3つの大きな変化
- マイルドな打球感: 芯を外した時の不快な振動が明らかに減りました。肘や手首への優しさは歴代ナンバーワンと言っても過言ではありません。
- 「勝手に深く飛ぶ」安心感: 守備に回らされた時、5割程度の力で合わせただけでもベースライン際までボールが伸びてくれます。この「省エネテニス」ができるのが、ピュアドライブの真骨頂です。
- コントロール性能の向上: 弾きすぎない分、狙ったコースへボールを「置く」感覚が強まりました。暴発してバックアウトする怖さが軽減されています。
正直なところ、旧作の「ガチガチに硬い打感」が好きだった方には、最初少し物足りなさを感じるかもしれません。しかし、2時間のマッチ練習を終えた後の疲労感の少なさを知ると、もう戻れなくなります。
徹底比較:2025年モデル vs 2021年モデル(前作)
「安くなった前作を買うか、最新作を買うか」は非常に悩ましい問題です。
| 特徴 | ピュアドライブ 2021 | ピュアドライブ 2025 |
| 打球感 | 硬め・ドライ・高音 | 柔らかめ・ウェット・中音 |
| パワー | 直線的で爆発的な初速 | 伸びのある安定した飛距離 |
| スピン | 引っ掛かりが良い | ボールを潰してかけやすい |
**2021年モデルが向いている人:**とにかく速い球を打ちたい、攻撃こそ最大の防御という方。
**2025年モデルが向いている人:**長くテニスを楽しみたい、安定感とマイルドさを優先したい方。
どっちを選ぶ? 100インチ vs 98インチ
今回のラインナップで特に注目なのが、標準の100インチと、競技志向のピュアドライブ 98です。
- ピュアドライブ 100: 迷ったらこれ。スイートスポットが広く、ボレーもサービスも「ラケットが仕事をしてくれる」感覚が強いです。
- ピュアドライブ 98: 100だと飛びすぎてしまう、自分の力で叩き潰したいというパワーヒッター向け。操作性は抜群ですが、オフセンターで打った時のシビアさはそれなりにあります。
ジュニアや女性で、さらに軽さを求めるならピュアドライブ チームがベストな選択肢になります。
メリットと「唯一の弱点」
メリット
サービスエースが面白いように取れます。ラケットの重さを利用して振り下ろすだけで、勝手に初速が出る感覚。また、追い込まれた時のスライスが深く入るため、一発で決められるシーンが劇的に減りました。
デメリット
唯一の弱点は、繊細な「タッチショット」です。ドロップショットや短いアングルを狙う際、勝手にボールが飛んでしまうアシスト機能が裏目に出ることがあります。こればかりはピュアドライブを使う上での「慣れ」と「割り切り」が必要です。
推奨セッティング
このラケットの性能を最大限に引き出すなら、ガット選びも重要です。
- 王道: RPMブラストを48〜52ポンドで。スピン性能が跳ね上がり、コートに突き刺さるエグい弾道になります。
- マイルド派: エクセルなどのナイロンマルチ。さらに柔らかい打球感になり、ベテランプレーヤーにもおすすめです。
まとめ:あなたのテニスを一段階引き上げる相棒
2025年のピュアドライブは、これまでの圧倒的なパワーを維持しつつ、現代テニスに必要な「マイルドさ」と「扱いやすさ」を高いレベルで融合させた完成形です。
技術不足を道具が補ってくれる、そんな感覚をぜひコートで体感してください。
次は、あなたにぴったりのグリップサイズや、合わせるべきシューズのご提案も可能ですが、いかがでしょうか?


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