テニスショップの試打ラケットコーナーで、一際目を引くエメラルドグリーンの輝き。それが ウィルソン ブレード シリーズです。プロ使用率No.1という華々しい肩書きの一方で、「難しそう」「プロ用でしょ?」と敬遠している方も多いのではないでしょうか。
実際、私も以前は「黄金スペック」と呼ばれるラケットに頼り切りで、BLADE 98 を初めて握ったときはその繊細さに驚きました。しかし、一度その「しなり」と「精密なコントロール」を体感してしまうと、もう他のラケットには戻れない魔力があるのです。
今回は、最新のV9シリーズを中心に、実際にコートで打ち倒したからこそわかる「本音の体験談」を交えて、全機種のインプレッションをお届けします。
なぜ「ブレード」はテニス界の基準なのか?
多くのトッププロが ブレード を選ぶ最大の理由は、自分の意思がダイレクトにボールに伝わる「情報量の多さ」にあります。
最新のV9では、前作で少し柔らかすぎると感じた「しなり」が絶妙に調整され、面の安定感が劇的に向上しました。ハードヒットした瞬間に、手に伝わる「あ、これは絶対に入った」という確信。この感覚こそが、ブレードが世界中で愛される理由です。
【実打インプレ】人気モデル別「私の体感レポート」
1. BLADE 98 (16×19 / 18×20):これぞブレードの真髄
実際に BLADE 98 16x19 を打ってみて驚いたのは、スピンの「かかり具合」ではなく「弾道の安定性」です。ネットの上を通る高さが一定になり、面白いようにライン際にボールが突き刺さります。
ただし、スイートスポットを外した時の手応えは正直シビアです。疲れて足が止まってくると、急にラケットが重く感じられることもありました。まさに「自分を成長させてくれる」硬派な一本です。
2. BLADE 100:迷ったらこれ。安心感の塊
「98はちょっと自信がないけれど、ブレードの打球感は味わいたい」という私のような週末プレーヤーに最適なのが BLADE 100 です。
98に比べて、ボレーの安心感が段違いでした。相手の強打に対しても面がブレず、当てるだけで深く返ってくれます。ダブルスで前衛にいる時の恐怖心が、このラケットに変えてから少し和らいだのは大きな収穫でした。
3. BLADE 100L / 100UL:振り抜きの魔術師
「軽いラケット=打ち負ける」という先入観を壊してくれたのが BLADE 100L です。とにかく操作性が良く、追い込まれた時のスライスや、走りながらのパッシングショットが非常に打ちやすい。
ジュニア選手や女性はもちろん、筋力に頼らずスイングスピードで勝負したいベテラン層には、この軽さが強力な武器になります。
【体験談】ここが本音!ブレードを使って分かったメリット・デメリット
メリット:
- スライスが面白いほど滑る: ボールをフェイスに乗せて運ぶ感覚が強く、低い弾道のスライスが面白いように決まります。
- コートが広く感じる: 狙った場所にピンポイントで落とせるコントロール性能のおかげで、攻めのバリエーションが増えました。
- 所有欲を満たすデザイン: コートに置いているだけで様になる、マットなメタリック塗装はモチベーションを爆上げしてくれます。
デメリット:
- 「サボり」が許されない: 黄金スペックのように「ラケットが勝手に飛ばしてくれる」感覚は少ないです。しっかり踏み込んで打たないと、ボールが浅くなってしまいます。
- ガット選びが重要: 繊細なラケットゆえに、合わせるガットで性格がガラリと変わります。
失敗しない!あなたのレベル別「選び方」ガイド
- 初中級者・ジュニア: BLADE 100L。まずはこの軽さで、ブレード特有の「ボールを掴む感覚」を身につけるのが上達への近道です。
- 一般中上級プレーヤー: BLADE 100。週に1〜2回のプレーなら、試合の後半でも振り切れるこのモデルが最も戦績を安定させてくれるでしょう。
- 競技志向・学生: BLADE 98。自分のスイングでボールを叩き潰したいなら、これ以外の選択肢はありません。
ブレードの良さを引き出す「相性の良いガット」
このラケットのホールド感を最大限に活かすなら、ルキシロン 4Gソフト をおすすめします。ポリ特有の硬さが抑えられており、ブレードのしなりと相まって極上の打球感を生み出します。
もし「もう少しパワーが欲しい」と感じるなら、ウィルソン NXT のようなマルチフィラメントを張ることで、飛びの良さを補完するセッティングもアリです。
ウィルソン ブレード は、単なる道具ではなく、テニスというスポーツの奥深さを教えてくれる最高のパートナー。ぜひ、あなたにぴったりの一本を見つけて、コートを支配する快感を味わってください。


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