「もっとエグいスピンで相手をコート外へ追い出したい」「でも、硬いラケットで肘を痛めるのは嫌だ……」
そんなワガママな願いを叶えてくれるのが、赤い旋風を巻き起こしているヨネックスの最新モデル、VCORE 2023シリーズです。
私自身、長年スピン系ラケットを渡り歩いてきましたが、今回のVCOREは正直、別格の仕上がりでした。実際にコートで使い倒して感じた、98と100の決定的な違いや、手に伝わる生々しい打球感を余すことなくお伝えします。
2023年モデルで変わった「驚きの食いつき」
バッグからVCOREを取り出した瞬間、まず目を引くのがフレームトップの形状です。従来よりも少し横に広がったワイド設計により、多少打点が先になっても「あ、これ助けてくれるな」という安心感があります。
実際に打ってみて驚いたのは、その「柔らかさ」です。前作が「パチン」と弾き返すイメージだとしたら、今作はボールを一度「グニュ」と飲み込んでから、強烈なスピンを乗せて放り出すような感覚。これは、新テクノロジーであるシリコーンオイル浸透グロメットが、ガットの動き(スナップバック)をスムーズにしている恩恵でしょう。
98 vs 100:実際に打ち比べてわかった「選び方」
多くのプレイヤーが最も悩むのが「98インチ」と「100インチ」の選択肢。両方をじっくり試打した結果、驚くほど性格が分かれました。
VCORE 100:とにかく楽に、深く、高く
100インチを振り抜くと、まず弾道の高さに驚きます。ネットの上を通す高さが自然と20〜30cm上がる感覚。
- 体験談: ダブルスの試合で追い込まれた時、手首だけで操作しても相手のベースライン深くにボールが収まってくれました。アシスト性能が非常に高く、初中級者から「とにかくミスを減らしてスピンをかけたい」中上級者まで、幅広くカバーしてくれます。
VCORE 98:振れば振るほど鋭く沈む
一方で、競技者志向の98インチは、操作性が抜群。
- 体験談: 私はシングルスの練習でこちらをメインに使いましたが、ハードヒットした時の「ボールを潰す感覚」が最高に気持ちいい。100に比べるとパワーアシストは控えめですが、自分のスイングスピードがそのままボールの回転量と威力に直結します。ボレーの際も、手のひらでボールを扱うようなダイレクト感がありました。
実際に使ってわかった「意外な注意点」
メリットばかりではありません。今回のVCOREはスピン性能が高すぎるゆえに、スライスショットで少し浮きやすい傾向があります。低く滑らせるスライスを打つには、少し面を立てて抑え込む意識が必要だと感じました。
また、打球感がマイルドになったとはいえ、芯を外せばそれなりに衝撃は来ます。ただ、VDM(振動吸収材)のおかげで、嫌な微振動はカットされているため、長時間のプレーでも腕への疲労感は格段に少なかったです。
相性抜群のストリングは?
今回のインプレでは、いくつかのガットを試しました。
- スピンを最大化したいなら: ポリツアーレブ。8角形の断面がボールをガッチリ掴み、笑えるほど回転がかかります。
- 打球感をよりソフトにしたいなら: ポリツアープロ。フレームのしなりと相まって、極上のホールド感を味わえます。
結論:あなたのテニスはどう変わる?
VCORE 2023は、単なる「スピン系ラケット」の枠を超え、高いコントロール性と腕への優しさを両立させた名作です。
- 100インチがおすすめ: 楽に高い弾道のボールを打ちたい、ダブルスでの安定感を優先したい方。
- 98インチがおすすめ: 自分の力でボールを叩き潰したい、シングルスでコースを鋭く突きたい方。
コートに刺さるような鋭いスピンショットで、ライバルを驚かせてみませんか?
次は、あなたのプレースタイルに合わせたVCOREの最適なストリングテンションについて、具体的なセッティング例をご提案しましょうか?


コメント