「懐かしいのに、どこか新しい」。asics タイガーランナーを初めて足に注いだとき、そんな感覚を覚えました。かつて競技場のトラックを席巻した名作「ターサー」のDNAを受け継ぐこの一足は、今やストリートやオフィスでの「外さない定番」として確固たる地位を築いています。
しかし、ネットの検索窓に「履き心地 悪い」という不穏な予測ワードが出てくるのを目にして、購入を迷っている方も多いのではないでしょうか。今回は、実際にタイガーランナーを履き倒して見えた、リアルな体感と選び方のコツを余すことなくお伝えします。
履き心地は本当に「悪い」のか?実際に歩いて分かったこと
結論から言えば、クッション性については「現代の厚底ランニングシューズのようなフカフカ感」を期待すると、少し肩透かしを食らうかもしれません。
タイガーランナーのソールは比較的薄めで、地面の感覚が足裏にダイレクトに伝わるタイプです。これを「硬い」と感じる人もいれば、「安定感があって歩きやすい」と感じる人もいます。私は後者でした。フラットな接地感は、長時間立っていても足首が疲れにくく、背筋がスッと伸びるような感覚を与えてくれます。
また、インソールには「EZFOAM」が採用されており、足を入れた瞬間のソフトな当たりは非常に心地よいものです。履き込むほどに自分の足裏の形に馴染んでいく感覚は、まさに「育てるスニーカー」と言えるでしょう。
サイズ選びの失敗を避けるための「+0.5cm」の法則
アシックスのシューズ全般に言えることですが、タイガーランナーは全体的にシルエットが細身(スリム)に作られています。特に土踏まずからつま先にかけての絞りがタイトです。
普段ナイキやアディダスでジャストサイズを履いている方は、迷わず0.5cmアップすることをおすすめします。特に幅広・甲高を自覚している日本人の足には、標準サイズだと小指が当たるリスクが高いです。私は普段26.5cmですが、タイガーランナーに関しては27.0cmを選んで正解でした。紐でしっかりホールドできるので、少し余裕を持たせたほうが、結果的にこの靴の「軽快さ」を最大限に引き出せます。
なぜ今、タイガーランナーが選ばれるのか
最大の魅力は、その「圧倒的な汎用性」です。
- デザインの引き算: 派手な装飾を削ぎ落としたミニマルなルックスは、デニムからスラックス、果てはセットアップのハズしまで、どんな服装にも溶け込みます。
- オニツカタイガーに通ずる気品: 高価なオニツカタイガーのモデルに手が出しにくい場合でも、タイガーランナーならアンダー1万円で同系統のレトロモダンを愉しめます。
- 驚きの軽さ: 手に持った瞬間に「軽い!」と声が出るほど軽量です。通勤バッグに忍ばせて、仕事帰りのジム用にするという使い方も現実的です。
進化した「タイガーランナー 2」との違い
最近市場で見かけるようになったタイガーランナー 2についても触れておきましょう。初代との大きな違いは、ミッドソールのボリューム感です。
「2」の方がやや厚底になっており、クッション性が向上しています。よりスポーティーな歩行性能を求めるなら「2」、当時のクラシックなロープロファイル(低重心)なシルエットを愛でるなら初代タイガーランナー、という選び方が賢明です。
総評:手軽に「本物」を味わいたいあなたへ
asics タイガーランナーは、決して魔法のような最新技術が詰まった靴ではありません。しかし、80年代のランナーたちが愛した「走るための基本性能」が、令和の街歩きにこれほどまでフィットするとは驚きです。
少し細身のサイズ選びにさえ気をつければ、これほどコストパフォーマンスに優れた、そして所有欲を満たしてくれるスニーカーは他にありません。あなたの玄関先に、明日からでもこの「軽やかな相棒」を迎え入れてみてはいかがでしょうか。
次のお手伝いとして、現在のタイガーランナーの人気カラーランキングや、具体的なお手入れ方法について詳しく解説しましょうか?


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