ヨネックスのコントロール系ラケットが「VCORE PRO」から「PERCEPT」へと進化を遂げ、テニスコートでその鮮やかなオリーブグリーンを目にすることが増えました。しかし、実際に手に取る前には「自分に扱いきれるのか?」「前作と何が違うのか?」という不安がつきまとうものです。
今回は、私自身が実際にコートで打ち込んだ体験をもとに、PERCEPTシリーズの真価を深掘りします。
研ぎ澄まされた「手のひら感覚」:SERVO FILTERの効果
PERCEPTを握って最初に驚いたのは、インパクト時の情報のクリアさです。今作から採用された「SERVO FILTER」の影響か、不快な高周波の振動が驚くほどカットされています。
かつてのボックス形状ラケットにありがちだった「ただ柔らかいだけ」の打感ではありません。ボールが面に乗り、潰れる感触がダイレクトに掌に伝わってくる一方で、手首への衝撃はマイルド。この「情報の取捨選択」がなされている感覚こそ、現代のコントロールラケットに求められる進化だと確信しました。
スペック別・リアルな使用感レポート
実際に主要な3モデルを打ち比べた際の、生の声をお届けします。
1. PERCEPT 100:魔法のコントロールラケット
いわゆる「黄金スペック」に近い扱いやすさを持ちながら、打感は紛れもなく本格派。
- 体験談: 「一番驚いたのは守備から攻撃に転じる際。振れば振るほどコートに収まる安心感があり、これまでの100平方インチモデルにはなかった『押し込める』感覚がありました。」
2. PERCEPT 100D:フラットドライブの最適解
18×19という絶妙なストリングパターンが生み出す、圧倒的な面安定性。
- 体験談: 「相手の強打をブロックした時、面が一切ブレない。低い弾道でライン際を射抜くような、攻撃的なフラットドライブを打ちたい人にはこれ以上の選択肢はないかもしれません。」
3. PERCEPT 97:操る喜びを追求する上級者へ
シリーズで最も薄く、最も「しなり」を感じる競技者向けモデル。
- 体験談: 「パワーアシストは最小限。しかし、自分のスイングスピードがそのままボールの質に直結する快感があります。タッチショットやボレーの繊細な感覚は、まさに魔法です。」
後悔しないための選び方:VCORE PROからの乗り換えは?
前身の「VCORE PRO」ユーザーがPERCEPTに持ち替えると、最初は「少し弾きが強くなった?」と感じるかもしれません。しかし、それは決してコントロールを失ったわけではなく、現代テニスのスピードに対応するための「パワーの底上げ」です。
- 粘り強い守備とタッチを重視するなら: PERCEPT 97
- 自分から攻める展開を増やしたいなら: PERCEPT 100D
- まずは万能な1本を探しているなら: PERCEPT 100
最高のパフォーマンスを引き出すセッティング
PERCEPTのポテンシャルを最大限に活かすなら、ガット選びも重要です。
スピン性能と食いつきを強化したいなら、ポリツアーレブを48〜50ポンド程度で張るのがおすすめ。また、打感をよりソフトに、ボールを飛ばしたい方は、ナイロンマルチの最高峰レキシススピードとの組み合わせを試してみてください。
PERCEPTは、単なる道具ではなく、あなたの技術を忠実に再現する「精密機械」です。ぜひコートで、その研ぎ澄まされた感覚を体験してみてください。


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