テニスにおいて「自分の意志が100%ボールに伝わっている」と感じられる瞬間ほど、心地よいものはありません。ヨネックスが放つPERCEPT(パーセプト)は、まさにその感覚を追求した一本です。
かつてのVCORE PROシリーズが持っていた「しなり」を受け継ぎつつ、現代テニスに必要な安定性を手に入れたこのラケット。実際にコートで使い倒して見えてきた、リアルな体験談を交えてその魅力に迫ります。
1. 進化した「手のひら感覚」── PERCEPTとは?
PERCEPTを語る上で欠かせないのが、新技術「サーボフィルター」の存在です。これまでのラケットは、不快な振動を抑えようとすると、肝心の手応えまで消してしまいがちでした。
しかし、PERCEPTは違います。インパクトの瞬間、ボールがストリングに乗り、フレームがしなる感覚がダイレクトに掌に伝わってくるのです。「あ、今少し面が開いたな」「完璧に芯を食った」という情報が、打球直後に手に取るようにわかります。まさに「手のひらの延長」でボールを操っているような感覚を味わえます。
2. 【モデル別】忖度なしの試打インプレッション
PERCEPT 100 ── 黄金スペックの概念を覆す操作性
「100平方インチのラケットは飛びすぎる」という先入観は、このモデルで打ち砕かれました。
- 体験談: 黄金スペックらしいパワーはありつつも、弾きすぎることがありません。フラットドライブを打ち込んだ際、ベースライン際でググッと沈んでくれる安心感があります。
- ターゲット: 扱いやすさを重視しつつ、コントロールも諦めたくない幅広いプレーヤーにおすすめです。
PERCEPT 100D ── 競技者が求める「絶妙な重厚感」
18×19という密なストリングパターンが、圧倒的な安定感を生みます。
- 体験談: 相手の強打に対しても面がブレず、スライスを打った時の低く滑る軌道は快感そのもの。自分からボールを潰して攻撃を組み立てる楽しさを最も感じさせてくれるモデルでした。
- ターゲット: 100インチの安心感と、ハードヒッター向けの精密さを両立したい方に。
PERCEPT 97 ── 研ぎ澄まされたコントロールの刃
振り抜いた瞬間の風切り音からして別物です。
- 体験談: スイートスポットを射抜いた時の打球感は至高。狙ったコースの数センチ内側を通せるような感覚になります。ただし、芯を外すとそれなりに厳しい反応が返ってくるため、ごまかしは効きません。
- ターゲット: 自分のスイングスピードに自信があり、繊細なタッチショットを武器にする上級者。
3. VCORE・EZONEとの決定的な違い
ヨネックスの3大シリーズの中で、PERCEPTはどこに位置するのか。実際に使い分けると、その個性が明確になります。
| シリーズ | 特徴 | 実際に感じた打球感 |
| PERCEPT | 精密コントロール | ホールド感が強く、情報量が多い |
| VCORE | 圧倒的スピン | 引っ掛かりが良く、勝手に弾道が上がる |
| EZONE | 爆発的パワー | 弾きが鋭く、少ない力でスピードが出る |
EZONEが「自動」なら、PERCEPTは「マニュアル」です。自分の技術でボールを料理したい人には、これ以上ない相棒になります。
4. 実際に使ってわかったメリット・デメリット
〇 メリット
- ボレーの操作性が抜群: 相手の速い突き球に対しても、面を作って合わせるだけで意図した場所にコントロールできます。ダブルスでのネットプレーが劇的に楽しくなりました。
- 体への負担が少ない: 振動吸収が優秀なため、ハードな練習の翌日に肘や手首に違和感が残りにくいと感じました。
× デメリット
- 守備時のパワーアシスト: 追い込まれた際、手首だけで返そうとするとボールが浅くなりやすいです。常にしっかりとしたスイングを要求されるラケットだと言えます。
5. まとめ:あなたに最適な一本は?
PERCEPTシリーズは、単なる「薄ラケ」の枠を超え、現代のスピードテニスに対応した精密機器のような仕上がりです。
- 迷ったら: PERCEPT 100から試してみてください。このシリーズの本質を最も手軽に体感できます。
- 攻撃的に行きたいなら: PERCEPT 100D。
- 究極の感覚を求めるなら: PERCEPT 97。
自分自身のショットで試合を組み立てる快感を、ぜひPERCEPTと共にコートで味わってみてください。
「このラケットに合わせるべき、おすすめのストリングについても相談に乗りますよ。次はセッティングについて考えてみませんか?」


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