「テニスラケットを買ったけれど、ガットは何ポンドで張ればいいんだろう?」
「スクールのコーチに『50ポンドで』と言われるがままに張っているけど、本当にこれで合っているの?」
テニスを始めて少し経つと、必ずぶつかるのがこの**「ポンド数(テンション)」**の壁です。実は、ラケット選びと同じくらい、あるいはそれ以上に打球感を左右するのがこの数値。
今回は、私が数々の失敗を経て辿り着いた「後悔しないポンド数の選び方」を、リアルな体験談とともにお伝えします。
【結論】迷ったらまずは「48〜50ポンド」から
結論から言うと、一般プレーヤーが最初に選ぶべき基準値は**「48〜50ポンド」**です。
多くのショップやメーカーがこの数値を推奨するのは、今のラケットの性能を最もフラットに引き出せるからです。私がテニスを始めたばかりの頃、かっこつけて「プロっぽいから」と55ポンドで張ったことがありますが、これは大失敗でした。板で打っているような衝撃が手首にダイレクトに伝わり、ボールは全く飛ばず、数回の練習で肘を痛めそうになったのを覚えています。
まずは40台後半から50ポンドで張り、そこを基準に「もっと飛ばしたいか」「もっと抑えたいか」を判断するのが上達への近道です。
ポンド数が変わると「テニス」の何が変わる?
数値を変えると、コートの上での感覚は劇的に変わります。
| ポンド数 | 打球感 | 飛距離 | コントロール | 向いている人 |
| 高い (52〜60) | 硬い・パチッ | 抑えめ | 高い | スイングが速い、強打したい人 |
| 低い (40〜47) | 柔らかい・グニュッ | 飛ぶ | 慣れが必要 | 非力な人、タッチを重視する人 |
高テンション(52ポンド以上)の世界
実際に54ポンドでルキシロン アルパワーを張って打った時は、狙ったところにボールを「置く」感覚が非常に高まりました。しかし、フルスイングしないとボールが浅くなってしまうため、体力がない日にはかなり酷な設定だと感じました。
低テンション(45ポンド以下)の世界
逆に、最近のトレンドでもある40ポンド前後を試した時は驚きました。ボレーの時に軽く面を合わせるだけで、ボールが深く伸びていくのです。「守備がめちゃくちゃ楽になる」というのが本音です。ただ、全力で叩きにいくと想定以上にボールが吹っ飛んでいくため、力加減に慣れるまで少し時間がかかりました。
季節で変える「3ポンドの法則」
意外と知られていないのが、気温による変化です。
- 夏: 気温が高いとガットが緩みやすくなり、さらにボール内の空気も膨張して飛びすぎます。私は夏場、通常より**+2〜3ポンド**上げて調整します。
- 冬: 寒さでガットもボールも硬くなり、飛ばなくなります。冬は逆に**-2〜3ポンド**下げるのが私の鉄則です。
以前、冬に夏と同じ52ポンドでバボラ アディクションを張ったままプレーしたことがありますが、打感が「氷」のように硬く、全くボールが食いつかずに苦労しました。季節に合わせた微調整は、怪我の予防にも繋がります。
あなたにぴったりのポンド数診断
今の設定が合っているか不安な方は、以下の項目をチェックしてみてください。
- ボールがバックアウトしやすい ➔ 2ポンド上げてみる。
- ボールがネットにかかりやすい、腕が疲れる ➔ 2ポンド下げてみる。
- 飛びは満足だけど打感を柔らかくしたい ➔ ポンド数は変えず、テクニファイバー エックスワン バイフェイズのような柔らかいナイロンガットに変えてみる。
まとめ:ポンド数は「今の自分」に合わせるもの
テニスのレベルや筋力、プレースタイルは日々変化します。「一度決めたからこの数値」と固定せず、ガットを張り替えるたびに少しずつ冒険してみてください。
「あ、この感触だ!」という自分の正解が見つかった時、あなたのテニスはもっと楽しく、もっと自由になります。
もし、今の打感に少しでも違和感があるなら、次回の張り替えでは思い切って2ポンド変えてみることから始めてみませんか?


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